
「Bluetooth(ブルートゥース)」とは?-意外と知らないIT用語の基本
2019/08/13スマホやノートパソコンなどの端末で、“リボンを縦にしたようなマーク”を見たことはありませんか。そのアイコンがBluetooth機能を表すアイコンなのですが、通信に関する何かぐらいの認識で、いまいちよくわからない…。ここでは、Bluetoothの概要を解説します。
◆Bluetoothとは「無線で通信するための規格」のこと
Bluetoothは、近距離において無線通信する規格で、規格名は「IEEE 802.15.1」といいます。基本的には数メートルから、遠くても10メートル程度の距離を想定して作られたものです。
最近ではスマホやタブレットなどに採用されていることが多く、マウスやキーボード、イヤホン、スピーカーなど、Bluetooth対応の機器をワイヤレスで利用するのに活躍してくれます。
国際標準の規格であるため、対応している機器であれば、国やメーカーを問わず接続できるのが、大きな特長です。
Bluetoothで親機と子機を接続することを「ペアリング」と呼び、接続したい機器によって操作方法は異なりますが、最近ではマルチファンクションボタンを使って簡単な操作を行うだけで接続できるものが主流です。
また、Bluetoothと似た用語に「Wi-Fi(ワイファイ)」がありますが、こちらも無線LAN規格の一つで、50~100メートルほどの距離を想定して作られた規格です。
両者の大きな違いとしては、Bluetoothが「1対1」での接続が基本なのに対して、Wi-Fiは複数の機器を接続できるということが挙げられます。この違いが両者の使用用途を分けるポイントにもなっています。
◆Bluetoothを利用してできることは?
Bluetoothの利用シーンとしては、先ほども挙げたマウスやイヤホンなどの周辺機器を端末と接続する用途のほか、テザリングする際にもBluetoothで実行することが可能です。
また、Appleの腕時計型ウェアラブル端末「Apple Watch」や「自撮り棒」といった機器にもBluetooth技術が搭載されているほか、「beacon(ビーコン)」というBluetoothの発信機も。
こちらは、Bluetoothが近距離での無線通信を実現する手段であることから、街中のショップなどにbeaconを設置し、近くを通る人のスマホに向けてクーポンやお得な情報を送る・・・・・・といった形で利用されています。
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