光回線と5Gの速度の違いは? 5Gサービスが開始されても光回線が必要な理由

「高速・大容量」「高信頼低遅延通信」「多数同時接続」がセールスポイントの次世代通信規格「5G(ファイブジー/第5世代移動通信システム(5th Generation))」のサービスが国内で本格的にスタート。

そうなると「光回線はどうなる?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。光回線がまだまだ必要な理由について考えてみます。

◆4Gとは5Gは何が違う? 通信速度の差は?

5Gの登場で暮らしや産業が大きく変わると言われていますが、ユーザーが気になるのは、現在の「4G(第4世代移動通信システム)」に比べて、どのくらい高速化するのかではないでしょうか。

デジタル通信としては“第1世代”にあたる「2G」の通信速度は2.4~2.8kbpsでした。4Gの通信速度は下りで最大1Gbpsと言われていますので、その差は約40万倍。4Gでもだいぶ高速化されていることがわかると思います。

ただし、これはあくまで理論値。実効速度はさまざまな環境的要因によって左右されます。

 

例えばサービス発表時に“国内最速”という謳い文句で登場し、年々その速度の上限をアップさせているドコモの「PREMIUM 4G」。総務省が定めた「実効速度に関するガイドライン(略称)」基づいて2019年10月~12月に計測された公式発表によると、受信時(下り)の実効速度は最大値430Mbps、一般的な下り通信速度は168~299Mbpsと報告されています。

対する5Gの理論上の最高通信速度は下りで10Gbpsと、4Gの理論値の10倍。将来的には4Gの20倍にあたる20Gbpsにまで上がるとも言われています。

 

ただ当面は10Gbpsの半分以下の通信速度で、エリアを都市部に限定したサービス提供となる模様。

実効速度は今のところ未知数ですが、基地局への同時接続可能な端末数は4Gの10倍に、遅延速度は4Gの10分の1に短縮されており、ゆくゆくは、どこで接続しても安定的な無線通信が可能になると期待が寄せられています。

◆光回線と5Gとの速度比較

5Gの通信速度の実測値は、すでにサービスが開始されている国からの報告によれば1Gbpsをゆうに超えています。これだけ速ければ、ゲームなどのコンテンツやOSのダウンロードにもストレスを感じることはありませんよね。

 

一方、光回線の速度は、NTT東日本やNTT西日本が提供するフレッツ光回線で最大1Gbps。実効速度は理論値の5分の1ほどですが、グラフィカルなゲームを楽しむほか、話題の4K・8K放送を観るには十分すぎるほどの速度です。

 

また、次世代通信方式「IPv6接続」サービスを選ぶことで、地域や時間帯の影響を受けることなく快適かつ安定的な通信が可能に。

現状、ゲームや4K・8K動画、OSのアップデート以外に、一般家庭で通信速度を必要とするコンテンツはほとんどないため、光回線に物足りなさを感じることもないのでは?

◆速度面では強い5Gにも“通信制限”という壁が

光回線よりも通信速度の理論値が高い5Gですが、実は“ウィークポイント”も存在。説明のため、ドコモやソフトバンク、auなど大手キャリアの5Gサービスに関するプラン概要を比較してみます。


注目してほしいのが「データ容量」。4G同様、必ずしも無制限ではありません

ドコモでは、キャンペーン中に限りデータ量無制限ですが、基本は100GBが上限。ソフトバンクも動画などの視聴では事実上“無制限”で利用が可能でありながら、データ容量の上限が50GBです。

auではデータ容量無制限プランが用意されていますが、テザリングや国際ローミングなどについてはプランごとに1カ月あたりの上限が。用途不問で使い放題ではありません。

なお、紹介した各社の5Gサービスは代表的なもので、それぞれ条件や内容が異なるプランがいくつかありますので、各社の公式サイトでご確認ください。
ドコモ
au
SoftBank

データ容量に上限があるということは、4G同様、超過時は通信制限が発生。たとえばドコモの通信制限時は上下共に3Mbps。auは「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限致します」、ソフトバンクは「時間帯により速度制限あり」と記載されています。

また、どの5Gも現状は対応エリアが「限定的」である点も注意が必要など、メリット多数の5Gも現状ではまだ多くの“壁”があり、このことから使い勝手のイメージは現行の4Gに近い、とも言えそう。

 

そうなるとデータ通信量、速度制限といった要素から自宅でも外出先でも快適な利用には、固定回線で通信量の上限がない光回線との併用が、現状の5Gサービスでも有効だと考えられます。

◆光回線と5Gは併用・共存することで、お互いのメリットを活かせる

ここまで5Gについて見てきましたが、5Gがあれば光回線は不要なのでしょうか?

たしかに5Gの最高速度は10Gbpsとも20Gbpsとも言われ、光回線の1Gbpsよりも最大値が大きいのは事実ですが、光回線と5Gは併用・共存することで、お互いのメリットを活かせると言えます。

 

たとえば多数同時接続に強いとされる5Gは、ホームIoT環境構築に活躍すると言われていますが、通信を利用するには5G対応スマホなどの端末が必要。5G対応モバイルWi-Fiルーターの発売も予定されていますが、現状では自宅にある家電は5G対応スマホのテザリング機能でインターネットにつなぐことになります。

先ほどの各キャリアプランを見てもらうとわかりますが、データ通信量が無制限で使えないケースも。せっかくエアコンや電子レンジなどIoT家電をそろえても、データ通信量の制限を気にするあまりスマホやパソコンのネット利用にも影響が……なんて事態にもなりかねません。

 

また電波の特徴として高い周波数であるほど、まっすぐに進む性質(直進性)が強くなり、その結果、ビルをはじめとする障害物に遮られ、遠くまで届きにくい傾向があります。そのため屋内などでは、電波が障害物の影響を受けやすくなると考えられます。

これらは5Gのデメリットとも言えますが、光回線なら屋内でも通信品質は安定していますし、データ通信量に制限があったり速度制限を課されたりなどといったことは基本的に起きません。

 

またサービス提供エリアも現状は光回線の方が広く、さらに「@nifty光」などが提供している速度面での“強化策”ともいえる「IPv6接続」なら、ユーザー増加による遅延の影響を防いで速度の改善に役立ってくれます。

重要なのは、光回線と5Gは異なる特徴を持った通信手段であるということ。5Gの通信速度に目がいきがちですが、利用環境や場所、時間帯などの要素を考慮すると、光回線の方が適しているケースも多々あります。

 

光回線と5Gは互いの弱点を補い合う存在。現行の4Gでもそうですが、5Gが普及しても、光回線との併用は有効な手段として残っていくと考えられます。いつでも、どこでも快適な通信環境を望むのであれば「@nifty光」などの光回線との共存を検討してみてください。

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