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iPhoneカレンダーのウイルス感染通知に注意|削除手順も解説

2021/05/18

iPhoneカレンダーのウイルス感染通知による被害が急増しています。知らない間にiPhoneカレンダーに登録されたウイルス感染通知は、個人情報をおびき寄せるスパムなので注意が必要です。

この記事ではiPhoneカレンダーのウイルス感染通知によるスパムの手口、およびその対処法や防止方法をご紹介します。

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 iPhoneカレンダーウイルス感染通知とは

iPhoneカレンダーのウイルス感染通知によるトラブルは、2020年1月頃から発生するようになりました。このトラブルでは、iPhoneのカレンダー機能を悪用して以下のイベントが登録される事例が起きています。

・『ウイルスに感染している可能性があります』
・『あなたのiPhoneは保護されていません』


上記のような文面でiPhoneカレンダーに登録されたイベントには、不明なサイトのURLが記載されています。登録スケジュールに記載されたURLをタップすると、以下のリスクが伴います。

・アクセスしたサイトから不審なセキュリティソフト(アプリ)のインストールを促される
・アクセスしたサイトからクレジットカードなど個人情報の入力を促される


アクセスしたサイトの指示に従うと入力した個人情報が悪用され、勝手にクレジットカードが使われてしまうといった危険が伴います。

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iPhoneのカレンダーウイルス感染通知はスパム|スパムの仕組み

端末を利用している人の意志を無視して、大量にEメールなどのメッセージを送信する行為をスパムと指すことが多く、iPhoneカレンダーのウイルス感染通知は、こちらが意図していないスケジュールを勝手に登録する迷惑行為なのでスパムに当たります。

以前までのスパムは大量のEメールを送信するものがほとんどでした。今はiPhoneのカレンダーやSMSを利用した新手のパターンも出現しているので、注意が必要です。

スパムを行う目的は、個人情報を盗むことです。Eメールを用いたスパムではモニターキャンペーンを騙ってサイトへ誘導し、住所や氏名など個人情報の入力を促します。iPhoneカレンダーを悪用したスパムも登録したURLへ誘導して、個人情報の盗もうと狙っています。

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不審な通知が届いたときの対処方法

iPhoneカレンダーのウイルス感染通知によるスパムには、以下2つの種類があります。

種類

パターン

アカウント追加型

ウェブサイトの閲覧中に表示されるカレンダー通知で『照会』を選択すると、カレンダーにスケジュールが追加される

イベント・カレンダー共有型

突然、知らないアカウントから共有カレンダーの参加依頼が来る(iCloudカレンダーを利用している場合に発生しやすい)

 

身に覚えのないiPhoneカレンダーの通知を受け取った場合、下記3つが対処方になります。アカウント追加型では「2」の方法で、イベント・カレンダー共有型では「3」の方法で対処してください。

1.スケジュールに記載されているURLはタップしない
2.身に覚えのないスケジュールは削除する
3.身に覚えのない共有カレンダーの参加依頼はスパム報告

詳しく見ていきます。

記載されているURLはタップしない

iPhoneカレンダーのウイルス感染通知が表示された場合、イベントに記載されているURLは絶対にタップしてはいけません。URLをタップすると、不審なサイトに誘導されて個人情報の入力を促されるからです。記載されているURLをタップしないだけでも、個人情報が流出する危険性はかなり低くなります。

身に覚えのないイベントは削除する

iPhoneカレンダーに身の覚えのないイベントが登録されている場合、そのイベントを削除するに限ります。身に覚えのないイベントは、下記の方法で削除できます。

1.設定アプリを起動
2.『カレンダー』をタップ
3.『アカウント』をタップ
4.『照会したカレンダー』をタップ
5.身に覚えのないカレンダー項目をタップ
6.『アカウントを削除』をタップ

身に覚えのない共有カレンダーの参加依頼はスパム報告を

身の覚えがない共有カレンダーのイベント参加依頼が来ている場合、下記の手順で依頼を削除してAppleに通報してください。

1.カレンダーアプリを起動
2.『出席依頼』をタップ
3.『スパムを報告』をタップ
4.『削除してスパムを報告』をタップ

すでに身に覚えのない共有カレンダーが登録されている場合、下記の方法でイベントを削除しましょう。

1.カレンダーアプリを起動
2.『カレンダー』をタップ
3.身に覚えのないアカウント名の項目にある『i』をタップ
4.『カレンダーを削除』をタップ


もしも、またウイルスの感染通知と思われるイベントの参加依頼が来たときは、瞬時に下記の方法でも対処できます。

1.表示された不審なウイルス感染通知のバナーをタップ
2.『スパムを報告…』をタップ
3.『削除してスパムを報告』をタップ

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iPhoneカレンダーのウイルス感染通知を避ける対策方法

iPhoneカレンダーのウイルス感染通知を避けるために、以下3つの方法で普段から備えておくことをおすすめします。

1.不審なカレンダーの照会通知はキャンセルする
2.iCloudカレンダーの設定を変更する
3.セキュリティソフトを導入する

「1」と「2」の対策をしておくと、iPhoneのカレンダーからウイルス感染の通知がされる可能性が低くなります。さらに「3」の対策もしておくことで、もしカレンダーのウイルス感染通知に引っ掛かっても安全を確保できる可能性が高くなります。

不審なカレンダーの照会通知はキャンセルする

ウェブサイトを閲覧している際、稀に下記のメッセージが表示されることがあります。

iPhone_spam

上記のメッセージが表示された際、『OK』をタップするとカレンダーに意図していないイベントが登録されてしまいます。『キャンセル』をタップすれば意図していないイベントは登録されず、カレンダーのウイルス感染の通知はされなくなります。

突然、画面に『カレンダーの照会を追加』のメッセージが表示されたら、キャンセルをタップするようにしましょう。iPhoneカレンダーのウイルス感染の通知スパムでは、この手口でイベントを登録する手法が用いられています。

iCloudカレンダーのイベント受信方法を変更する

イベント・カレンダー共有型に対してできる対策は、iCloudカレンダーのイベント受信方法を変更することです。iCloudカレンダーの受信方法には以下の2種類があります。

・アプリ内で通知
・利用しているアドレスへメールを送信

イベントの受信方法を『アプリ内で通知』にしていると、不審なユーザーからの参加依頼が来るリスクが伴います。『利用しているアドレスへメールを送信』にすると、自分のアドレスを知っている人からしか参加依頼が来なくなり安全です。

iCloudカレンダーの参加通知依頼の受信方法は、以下の手順で変更できます。

1.PCでiCloudにログイン
2.『カレンダー』を選択
3.『環境設定』を選択
4.『イベントの参加依頼の受信方法』の項目で『(利用しているメールアドレス)へメール5.を送信』にチェックを入れる
6.『保存』を選択

ウイルス対策ソフトの導入

万が一に備えて、ウイルス対策ソフトも導入しておきたいところです。ウイルス対策ソフトを導入しておけば、不審なサイトへのアクセスを防止できるので安全性が高まります。

また今後新たな手法を用いたスパムメッセージを受信したときの備えにもなるので、導入して損はありません。

セキュリティソフトはいろいろありますが、中でもニフティが提供している「常時安全セキュリティ24」はおすすめです。常時安全セキュリティ24で利用するソフトはF-Secure社の製品を採用しており、F-Secure社 のテクノロジーは、 AV-TEST の「Best Protection Award」を10年で7度受賞(調査期間2011年~2020年)している、世界に認められたアンチウイルス製品になります。

一つのライセンスで最大7台のデバイスまで保護できるため、家族全員のデバイスにインストールすることも可能です。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

sec24

※利用料金などの詳細は「常時安全セキュリティ24」ページにてご確認ください。
※iOSはウイルススキャンに対応していません。
※2021年5月時点の情報です。

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