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iPhone・Android端末でGPS情報を取得する方法|iPhoneを探す・端末を探す

2021/08/19

2020年8月にGoogleが位置情報取得ポリシーを変更したことで、位置情報にアクセスしているアプリに多大な影響が及びました。GPS位置情報を取得するアプリにどのような影響が及ぶのか、iOS・Androidの代替手段も含めて解説します。

 

2020年8月にGoogleの位置情報取得ポリシーが変更される

Googleは、2020年8月に位置情報取得に関するポリシー変更を行いました。

主な内容としては、ユーザーがアプリを利用しているとき以外に位置情報を収集することに対して、事前の許可プロセスを義務付けるというものです。

これまではアプリが起動しているかどうかに関わらず、ユーザーが許可した場合にはアプリ側が位置情報を取得することができました。

しかし、不必要な位置情報の取得を防止し、ユーザーのプライバシーを保護するため、規制を強化する方針を示しました。

例えば、Android 10においては位置情報へのアクセスに対して「許可」「不許可」に加えて「アプリの使用中のみ許可」という選択肢が登場しています。

 

Appleの位置情報に関するポリシーは?

Appleでは、2019年9月にリリースされたiOS13より、アプリによる位置情報の取得に対して許可や管理機能を導入しており、スタンスとしてはGoogleの新しい基準と同程度と言われています。

米メディアFast Companyが位置情報データ解析のLocation Scienceから入手したデータによると、iOS13リリース以降、バックグラウンドで収集される位置情報データはリリース前と比較して68%減少したと発表しています。

Googleのポリシー変更によって、iOS・Android両方の位置情報取得に関する規制も強化されています。

 

Google位置情報取得ポリシー変更による影響は?

Googleの位置情報取得ポリシーを変更したことで、主に以下のような影響が及んでいます。

 1.位置情報データをバックグラウンドで取得するアプリはGoogleの承認を得なければならない
 2.ユーザーはアプリ側がいつ、どこで位置情報にアクセスするか選択できる
 3.不必要な位置情報の取得が減り、ユーザーのプライバシーを保護
 4.見守りアプリなどGPS位置情報を取得するセキュリティサービスの継続提供が難しくなる


それぞれ詳しく見ていきましょう。


位置情報データをバックグラウンドで取得するアプリはGoogleの承認を得なければならない

Googleでは2020年8月3日より、位置情報データをバックグラウンドで取得するアプリに対して、Googleの承認が得られなければGooglePlayストアに登録されないという方針を示しました。


ユーザーはアプリ側がいつ/どこで位置情報にアクセスするのか選択できる

ユーザー視点でみれば、今回のポリシー変更はプライバシー保護の強化に繋がっていると言えるでしょう。

これまで位置情報へのアクセスを「許可する/しない」の2通りしか提供されてなかったのに対して「アプリの使用中のみ許可」「1回のみ許可」といった選択肢が追加されています。

このように、ユーザー自身がどのタイミングで位置情報が取得されているのか認識できるため、より安心してアプリやサービスが利用できるようになりました。


不必要な位置情報の取得を減らし、ユーザーのプライバシーを保護

Googleのポリシー変更に関する主目的としては、不必要な位置情報データへのアクセスを減らし、ユーザーのプライバシー強化を図ることでした。

ユーザー側で位置情報へのアクセスについて選択できるように、アプリ開発者側に対して提供するアプリの仕様に規制を加えています。


見守りアプリなどGPS位置情報を取得するセキュリティサービスの継続提供が難しくなる

プライバシーやセキュリティの強化といったプラスの側面ばかりが起きているというわけではありません。

Googleのポリシー変更は既存アプリにも適用されており、承認を受けるか仕様を変更しなければGooglePlayから削除されてしまいます。

すなわち、子どもの見守りアプリや端末紛失の際に使用するアプリなど、位置情報データへのアクセスが必須になるアプリについては継続提供が困難になりつつあります。

そこで、iOSとAndroid別に、子どもの見守りアプリの代替手段として利用できる機能について詳しく紹介していきます。

 

GPS追跡機能の代替手段①:iOS「iPhoneを探す」

iOSをお使いの方は「iPhoneを探す」という機能を使ってGPS情報を取得することができます。

主にiPhoneの紛失時に使用する機能ですが、「iPhoneを探す」では主に以下のようなことが利用できます。

 ・GPSを用いて端末の現在位置を特定
 ・遠隔操作でスマホの音を鳴らす
 ・遠隔操作でスマホのデータを削除できる
 ・スマホをロックし、画面に紛失用のメッセージを表示させる
 ・家族などと位置情報を共有できる

基本的にはiPhoneを紛失した際に、他のデバイスから端末の位置情報を元に探すことができるサービスとなっており、リアルタイムに端末の位置情報を確認できたり、音を鳴らして見つけやすくしたり、大事なデータを削除できたりします。

その上、ファミリー共有を設定していれば、端末の位置情報を家族などと共有することができます。

子どもが持つiPhoneの位置情報を共有しておけば、見守りアプリとして活用することができます。

「iPhoneを探す」をGPS追跡機能として使う方法

iPhoneを探す機能をGPS追跡機能として使う方法について解説します。

位置情報を確認しておきたいお子さんがいるご家庭では、家族のiPhoneを利用して見守りサービスとして活用してみてください。

主な手順としては下記のようになります。

 1.位置情報を共有するiPhone同士を「ファミリー共有設定」にする
「設定」→「ユーザー名」→「ファミリー共有」→「+メンバーを追加」で共有登録したい相手に登録依頼を行います。

 2.共有設定完了後、「Find iPhone(探す)」アプリを起動する

 

登録した家族のiPhoneの位置が画面上に表示され、家族が今どこにいるのか簡単に把握できるので安心です。

GPS追跡アプリ「iPhoneを探す」「Lookout」で万が一のスマホ紛失に備えておこう

 

GPS追跡機能の代替手段②:Android「端末を探す」

Android端末をお使いの方は「端末を探す」機能を使ってGPS情報を取得するのがおすすめです。

「端末を探す」はGoogleの公式サービスでもあり、Android端末の紛失・盗難時に役立てられるよう提供されています。

この「端末を探す」では、以下のような機能が利用できます。

 ・GPSを用いて端末の現在位置を特定
 ・遠隔操作でスマホの音を鳴らす
 ・遠隔操作でスマホのデータを削除できる
 ・スマホをロックし、画面に紛失用のメッセージを表示させる

「端末を探す」でもGPSを用いることで端末の位置情報を特定することができるため、紛失時の利用だけでなく、子どもの見守りサービスとしても代替できそうです。


「端末を探す」をGPS追跡機能として使う方法

Android端末で使える「端末を探す」をGPS追跡機能として使う方法について解説します。

「端末を探す」を利用するためにはいくつかの条件があるので事前に確認しておきましょう。

 ・スマホの電源が入っている
 ・スマホでデータ通信ができる
 ・スマホ以外から「端末を探す」を使用できる端末がある
 ・位置を特定するスマホのGoogleアカウントおよびパスワードを把握している

これらの条件を満たしていることを確認した上で、以下の手順で操作を行います。

 1.「端末を探す」アプリを起動する
 2.「ゲストとしてログイン」をタップし、追跡するスマホのGoogleアカウントでログインする
 3.画面上に追跡するスマホの位置情報が表示される

この機能はiPhone同様、本来紛失したスマホの位置情報を特定するための機能なのですが、このような形で利用することにより、子どもやお年寄りの見守りサービスとしても活用できます。

Androidをお使いの方は、ぜひこの方法でGPS追跡機能を代替してみてください。

 

まとめ

Googleが位置情報取得ポリシーを変更したことに伴い、iPhoneやAndroid端末でも不必要な位置情報の取得を防止し、ユーザーのプライバシーを保護するための規制が強化されました。より安全に端末を利用できるようになった一方、見守りアプリなどGPS位置情報を取得するセキュリティサービスの継続提供が難しくなるという影響が出てきました。

そこで、本来は紛失した端末を探すためのサービスでもある、iPhoneでは「iPhoneを探す」機能、Andeoidでは「端末を探す」機能を利用することにより、見守りアプリの代替とすることが可能です。

位置情報だけでなく、リモート操作によるアラーム音の出力、データの削除、メッセージの表示、スマホロックなど、便利かつセキュリティ上安心な機能も備わっているため、もしものためにも、あらかじめ利用方法を確認しておくことをおすすめします。

※2021年8月時点の情報です。

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