地震で水道が止まったら|事前にできる対策と断水時の対応方法

2023/05/11

大規模な地震が発生することで起こり得るものとして、水道が止まる恐れがあります。発生した地震の規模が大きくないと思えても、水道が止まるリスクはゼロではありません。地震により水道が止まったら、まず水が確保できトイレが使える状態にしたいところです。また感染症対策としてお口のケア、食器を洗う必要性をなくす対策もしておきましょう。

地震以外の災害で水道が止まる場合もあるので、対策をしていて損はありません。本記事では地震で水道が止まったときの対策を紹介します。

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地震によって水道が止まった事例を紹介

地震によって水道が止まる事例は多く、いつ同じ状況に出くわすかわかりません。今まで起きた大きな地震を例に挙げると、以下の事例で水道が止まる問題が発生しました。

・2011年3月11日 東日本大震災
・2016年4月14日 熊本地震
・2018年6月18日 大阪府北部地震
・2018年9月6日 北海道胆振東部地震


熊本地震では発生から10日以上経ってようやく水道が復旧しましたが、一部地域では濁り水が出て飲めない状態が続きました。2021年も2月13日に発生した福島県沖地震でも水道が止まるトラブルが起きています。

規模を問わずに地震の事例を見ても、数年に一度は水道が止まる災害が起きていると言えるでしょう。

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地震で水道が止まった時の対処法

地震で水道が止まった場合、まず以下の2つを可能にしたいところです。

・水の入手
・トイレの使用


他にも歯磨きができないことへの対策、食器を洗う必要をなくす対処も必要です。地震による断水が起きたときに上記2つを可能にする方法を紹介します。

水の入手方法

地震によって断水が発生したときは、自治体が開設する応急給水拠点から水を入手しましょう。各地方の自治体は災害によって断水が起きた場合、一時避難場所を中心に仮設水槽や仮設給水栓を設置して応急給水拠点を開設します。

しかし、提供される水の量には限りがあるので、小まめに避難所の状況をチェックしておきましょう。

トイレの使用方法

水道が止まったときは、主に以下の方法でトイレを利用しましょう。

・携帯トイレや簡易トイレを使う
・避難所の仮設トイレを使う


それぞれの方法を詳しく解説します。

携帯トイレや簡易トイレを使う

水道が止まったときに自宅でトイレを済ませたいのであれば、携帯トイレや簡易トイレを活用してください。携帯トイレや簡易トイレは水が不要なうえに、使用後は排泄物をゴミとして処分できるので便利です。そのため、事前に携帯トイレや簡易トイレを用意しておくと安心できます。

避難所の仮設トイレを使う

携帯トイレや簡易トイレがない場合、避難所に設置されている仮設トイレを活用しましょう。水道が止まるほどの地震が発生した場合、避難所に仮設トイレが設置されます。仮設トイレはいろいろな人が利用するので、使う場合はトイレクリーナーとアルコールスプレーを持参しましょう。

使う際にトイレクリーナーやアルコールスプレーで便器をキレイにしておけば、ノロウイルスなどの感染症対策になります。

復旧後はすぐに水を流していけない

水道が復旧したらすぐにトイレの水を流したくなりますが、焦ってはいけません。水道が復旧してすぐトイレの水を流すと、トイレのタンクやウォシュレットが破損して故障するためです。

災害で断水が起こると、水道管に空気が入る恐れが生じます。もし水道管に空気が入った状態で復旧後すぐにトイレの水を流すと、故障しかねません。そのため、水道が復旧したら、まず洗面所や洗い場の水から流して管内の空気を抜きましょう。それだけでトイレが故障するリスクが下がります。

口腔ケア用シートを使う

水道が止まると歯が磨けないので、口内が汚くなって感染症にかかるリスクが高まります。そのため、水道が止まったときは口腔ケア用シートを活用しましょう。口腔ケア用のウェットシートで歯を磨けば、口内の清潔を維持して感染症リスクを低くできます。

食器はラップをかけて使う

水道が止まったときは食器が洗えないので、どのように食事をすれば良いかと悩まされます。そこで役に立つのがラップです。食器にラップをかけた状態でその上から食べ物を盛れば、食器が汚れず洗う必要がなくなります。

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事前にできる準備を解説

地震による断水はいつ起きるかわかりません。そのため、いつ災害が起きても対応できるように準備が必要です。断水への備えは以下の4つが有効です。

・飲料水の備蓄
・給水用タンクの活用
・防災グッズの用意
・避難所の把握


より詳しく断水への対策を解説します。

飲料水の備蓄

日頃からやっておきたいのは、飲料水の備蓄です。常に飲料水を備蓄しておけば、いつ地震によって水が止まっても対応できます。大阪市は災害による断水に備えるために、1人1日3リットルを目安に最低3日分の飲料水の備蓄が必要としています。

水はすぐには腐らず日頃から利用するものなので、常に3日分を用意しておいてもリスクにはなりません。

給水用タンクの活用

水道が止まった際に各自治体が指定する避難所で水が配られますが、水を給水してもらうためのポリタンクを保管しておくようにしましょう。携帯用給水袋も用意されている場合があるものの不足してしまう可能性もあるため、確実に給水してもらうためにもポリタンクを用意しておきましょう。

また、雨水タンクの活用も検討する価値があります。雨水タンクは雨どいを経由して雨水をタンクに溜めるアイテムです。雨水タンクに水を溜めておけば、断水したときに溜まった雨水を活用してトイレの水を流すことができます。

災害グッズの用意

災害グッズの用意も欠かせません。以下のグッズを準備しておけば、地震による断水への対策になります。

・携帯トイレ
・簡易トイレ
・口腔ケア用シート


先ほども触れましたが、水道が止まるとトイレが使えなくなります。そのため、携帯トイレや簡易トイレも用意しておきましょう。携帯トイレと簡易トイレはホームセンターや100円ショップ、ネット通販などで購入できます。

口腔ケア用シートもドラッグストアやネット通販で購入が可能です。

避難所の把握

いつ起こるかわからない災害に備えて、避難所の把握は必ずしておきましょう。避難所では仮設トイレや給水拠点が設置されるので、あらかじめ知っておくとスムーズに対応できます。

また自治体によっては給水拠点図をサイトに記載しているところもあるので、そちらも要チェックです。

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インターネット回線の地震支援措置

地震などの大規模災害が発生したときは、自宅のインターネット回線が使えなくなる場合があります。

大雨や暴風などの災害時にはプロバイダー料金をサポートしてくれる事業者もあります。ご利用のプロバイダーサポートページを普段からブックマークなどしておき、いつでも確認しておけるようにしておきましょう。

@niftyでは今後も安心・安全を心掛けサービス提供をして参ります。

※2022年3月時点の情報です。

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