
日本でも竜巻が起こる?竜巻が起こる前にできる対策を解説
2022/02/07毎年、夏から秋にかけて発生しやすい竜巻、日本でも毎年のように被害が出ているのはご存知でしょうか。台風などと一緒に発生しやすい竜巻は、甚大な被害を及ぼす危険性もあります。
今回は、日本で発生した竜巻被害を確認しながら、竜巻が発生する前の特徴について解説していきます。また普段からできる竜巻対策についてもご紹介しますので、防災対策のご参考にしてみてください。
日本でも発生した竜巻被害
毎年、海外では甚大な被害が出ている竜巻被害ですが、日本でも多くの被害が出ています。特に関東平野部での発生が多く、太平洋側での発生が目立ちます。
ここで、過去に発生した日本での竜巻被害の一部について、ご紹介します。
2019年10月に発生した千葉県市原市の竜巻被害
2019年10月12日午前8時過ぎに台風19号の接近によって、千葉県市原市下野地区を中心に竜巻被害が発生しています。市原市危機管理課の発表によると、建物被害は全部で90軒近く、死傷者を10名出す甚大な被害が出ています。
竜巻発生時の周辺は、大気が非常に不安定になっていて、活発な積乱雲が多数通過中でした。一般的に台風の進行方向右前方で竜巻は発生しやすいとされており、今回も台風の中心から約200kmの進行方向右前方で発生しています。
2013年9月に発生した台風18号による竜巻被害
2013年9月には、日本各地で竜巻の発生が確認されており、9月15日から16日かけて計10個の竜巻が発生しました。埼玉県熊谷市では、2013年9月16日午前1~3時にかけて竜巻が発生し、379軒の建物被害がでています。このときは熊谷市以外に埼玉県行田市や群馬県みどり市でも同じように竜巻が発生しました。
一連の竜巻は台風18号の影響によって、海上で発生した積乱雲が原因で発生したと考えられています。
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竜巻が発生する原因とは?
台風に伴って発生することが多い竜巻ですが、実は竜巻が発生するメカニズムはっきりと解明されていません。天気のように予報や観測が難しいため、竜巻が発生しやすい状況であることを呼びかける竜巻注意情報を発表しています。
竜巻の特徴
日本で発生する竜巻は、海外で発生するものと比較すると規模が小さく、また短時間で収まるものが多いです。
これまで確認されている竜巻の発生状況をまとめると、以下のような特徴があります。
・竜巻は夜間よりも日中に発生しやすい
・日本の竜巻は数分~30分程度で収まるものが多い
・黒い積乱雲が近づいている場合は、竜巻以外に強雨やひょうが降る可能性もある
・自動車以上のスピードで移動する場合もある
竜巻は夏から秋にかけて台風に伴って発生することが多く、積乱雲の発生でより甚大な被害になりやすいです。過去に発生した竜巻では移動スピードが時速90kmを記録したこともあり、短時間で急激な天候の変化があります。
竜巻が発生する前兆
竜巻が発生する際、さまざまな前兆があり、特に積乱雲を伴うことが多いです。他にも、竜巻が発生しやすいしそうなときは以下のような前兆があります。
・雷鳴が聞こえる、冷たい風が吹き出すなど急激な天候変化
・ゴーというような音や、急激な気圧変化で耳鳴りなどの異常を感じる
・きのこ雲とも呼ばれるかなとこ雲が見えたら竜巻が発生する可能性が高い
このような竜巻の前兆を感じたら、すぐに頑丈な建物への避難してください。近くに建物がない場合は、物陰や建物のくぼみなどに伏せて、身を守りましょう。
竜巻注意情報の的中率はなんと約5%
気象庁では、竜巻が発生しやすい状況を知らせる竜巻注意情報を発表しています。しかし、竜巻の発生構造がはっきりと解明されていないこともあり、注意情報の的中率は約5%ほどです。天気予報よりも低い的中率ですが、実際に竜巻が発生しやすい状況であることは確かなので、速やかに防災行動を始めてください。
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竜巻から身を守る対策方法とは
周辺に竜巻が発生する可能性が高まった場合、直ちに身を守る行動が必要となります。ここで、竜巻が発生する前にできる対策方法を4つご紹介します。
竜巻注意情報を活用する
気象庁では、竜巻に関する注意情報を以下のように段階的に発表しています。
2. 数時間前に雷注意報の補足情報として、竜巻と明記した注意を呼びかける
3. 今まさに竜巻が発生しやすい状況になった段階で、竜巻注意情報が発表される
また、竜巻注意情報の他にも、1時間先までの竜巻発生予測が確認できる「竜巻発生確度ナウキャスト」の活用もおすすめです。竜巻発生確度ナウキャストは、竜巻が発生しやすい詳細な分布を提供してくれるため、より速やかな防災行動に効果的です。
竜巻が発生したときに避難できる場所を確認しておく
竜巻が発生した場合、直ちに頑丈な建物に避難する必要があります。しかし、建物内であっても近くに窓や扉など風が吹き込む場所では、突風によって怪我をする危険性が高いです。
建物に避難する際は、四方が壁に囲まれているトイレや浴室、ビルであれば地下など風通しの悪い場所を事前に確認しておくと安心です。建物に避難できない場合は、近く水路や建物の物陰などで身を伏せて、頭と首を守るようにしてください。
窓ガラスへ飛散防止シートを貼るのも有効
自宅で行う竜巻対策として、窓ガラスへの飛散防止シートを貼っておくのも効果的です。竜巻が原因でガラスが割れてしまっても、窓ガラスの破砕を防ぐことができます。
シャッターや雨戸がある場合でも、飛散防止シートを貼ることで自宅をより安全にすることができます。自宅にいる場合は窓や雨戸がしまっているか確認し、カーテンを閉めた上で窓から離れた場所に避難してください。
加入している保険が竜巻による損害も補償しているか確認しておく
竜巻被害に遭うことも考慮し、事前に加入している火災保険や自動車保険が風水災害補償に対応しているか確認しておきましょう。万一、車や家に被害が出てしまった場合でも、補償対象であれば被害レベルに応じて保険金が出ます。
加入している契約内容によっては対象外になっていることもあるため、竜巻など風水災害が多い地域にお住まいの場合は、保険の見直しを視野に備えておくことをおすすめします。
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まとめ
突然発生する竜巻は、避難場所の確認や飛散防止シートなど、事前の対策が効果的です。夏から秋にかけて、台風が発生したときは、竜巻への備えも準備しておくと安心できます。また、気象庁による竜巻注意情報や竜巻発生確度ナウキャストの活用など、竜巻に関する情報に常に注意しておくことも重要です。
大雨や暴風などの災害時にはプロバイダー料金をサポートしてくれる事業者もあります。ご利用のプロバイダーサポートページを普段からブックマークなどしておき、いつでも確認しておけるようにしておきましょう。
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※2022年2月時点の情報です。