
コンピューターウイルスの種類や対策|感染した時の対処法も解説
2022/07/21コンピューターウイルスは数多くの種類があり、その分さまざまな経路から感染する恐れがあります。メールの添付ファイルから感染する事例もあれば、Webサイトから感染するパターンも珍しくありません。
なりすましメールから感染することもあるので、ウイルス感染を予防する対策はしておきたいところです。本記事では、コンピューターウイルスの種類を紹介し、対策や感染した場合の対処法を解説します。
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コンピューターウイルスとは
コンピューターウイルスとは、利用するデバイスに第三者が侵入して被害を及ぼすプログラムです。以前は感染経路が少なく、フロッピーディスクを経由するだけでした。現在はインターネットの利用が浸透したことで、以下 の経路で感染する恐れがあります。
・電子メールの添付ファイルを開く
・Webサイトを閲覧する
メールやWebサイトを見ただけで感染するパターンが出てきたので、被害に遭う可能性は高いといえます。ウイルスに感染してしまった場合の被害はさまざまですが、主に以下の4通りがあります。
・個人情報の漏洩
・各種サイトやSNSで利用しているIDやパスワード情報の漏洩
・クレジットカード情報の悪用
ウイルスに感染するとSNSアカウントが乗っ取られたり、勝手にクレジットカードでネット決済される危険があるので要注意です。
コンピューターウイルスの種類
コンピューターウイルスはいくつも種類があり、それぞれで症状や被害の特徴が異なります。大きく分けると、コンピューターウイルスの種類は以下の4つです。
・マクロ感染型
・ワーム型
・トロイの木馬型
種類別にウイルスの特徴を解説します。
ファイル感染型
ファイル感染型は、プログラムを実行するファイルへ寄生して増殖します。プログラムを実行するファイルは、exeやcomが該当します。ファイル感染型のなかでも、以下2つのタイプがあります。
・追記型
上書き型は感染したファイルのプログラムを変更して上書きを行います。追記型はファイルのプログラムに紛れたり、使用されていない箇所に不正なコードが書き込んだりします。その結果、感染したプログラムを実行すると、以下のトラブルが発生します。
・他のファイルへのウイルス感染
・メールソフトを通して他のデバイスへのウイルス感染
マクロ感染型
マクロ感染型とは、WordやExcelといったOffice系のファイルに不正なマクロを組み込むタイプです。そのため、すでに感染したWordやExcelから他のデバイスへ伝染することが多いです。マクロ感染型のウイルスに感染すると、以下の被害が発生します。
・ファイル内容の書き換え
・不正なマクロを組み込んだファイル付きのメール送信
ワーム型
ワーム型はネットワークを通して感染するタイプです。ワーム型は単独行動が可能で、プログラムやファイルに寄生する必要がありません。そのため、メールの添付ファイルに注意していても感染する恐れがあります。また自己増殖が可能なので、感染した場合に危険なファイルを削除しても駆除できません。
トロイの木馬型
トロイの木馬型も単独行動ができ、ネットワークを介して感染する恐れがあります。しかし、自己増殖はできません。トロイの木馬は情報の盗聴を得意としており、個人情報やインターネットで利用するIDやパスワードをターゲットにしていることが多いです。感染経路がさまざまで、Webサイトやアプリ、メールなどから感染する恐れがあります。
エモテットによる被害が増加
近年では、Emotet(以下、エモテット)による被害も増えています。エモテットは金融データを狙いとしたマルウェアとして警戒されていました。現在は「なりすましメール」を用いて感染することが多いです。なりすましメールとは、以下のパターンで大手企業や公的機関を装う連絡手段です。
・公的機関を騙り、関心の高い時事テーマをネタにした偽の重要連絡メールを送る
・宅配業者を騙った偽の不在連絡メールを送信する
メールの文面通りに記載のURLにアクセスし、操作を行うとウイルスに感染させられます。また誘導されたサイトで入力した情報をもとに、個人情報が盗まれる事例も少なくありません。
またメールにウイルスを仕掛けた不正なファイルを添付するパターンも珍しくありません。当サイトでは、下記の記事でさらに詳しくエモテットについて解説しています。併せてご覧ください。
Emotet(エモテット)とは|対策と感染したらとるべき対処法を解説
コンピューターウイルスに感染した時の症状
コンピューターウイルスに感染して発生する症状をいくつかご紹介していきます。
・勝手にメールが送信される
・意図していない操作が実行される
上記の症状が見受けられた場合、ウイルスの感染を疑わないといけません。パターン別に詳しく症状を解説します。
デバイスの動作がおかしくなる
コンピューターウイルスに感染すると、デバイスがおかしな挙動をする場合が多いです。具体的に以下のような動作が起きます。
・起動を繰り返す
・フリーズする
・画面に身の覚えのないメッセージやアニメーションが出てくる
・勝手に音楽が流れる
・勝手にビープ音が鳴る
上記の1つにでも当てはまると感じたら、ウイルスに感染している可能性があるため、セキュリティソフトを使って感染チェックをしてみましょう。
勝手にメールが送信されている
ウイルスはさまざまなファイルへの感染だけでなく、他の人が使うデバイスへの伝染も狙っています。他の人が使うデバイスへ伝染するために使われる手段は、寄生したデバイスのメールソフトやアドレス帳の悪用です。
ウイルスは寄生したデバイスのメールソフトやアドレス帳を利用して、他の人へ不正な添付ファイル付きのメールを送信します。そのため、メールソフトの送信履歴を見て、勝手にメールが送られていることがないかチェックしておきましょう。
意図していない操作が実行される
ウイルスに感染すると、デバイスが意図しない操作を実行する場合があります。ウイルス感染によって発生する意図しない動作は、主に以下の2パターンです。
・勝手にビープ音が鳴る
頻繁にこれらの症状が起きる場合、ウイルス感染を疑う必要があります。
コンピューターウイルスの対策
ウイルスはあらゆる経路から感染するうえに、常にアップデートして危険性を増しています。そのため、ウイルス感染を防ぐためには日頃から対策が必要です。ウイルスへの対策として有効なのは、以下の3つです。
・セキュリティソフトの利用
・大事なデータはバックアップを取っておく
OSやファームウェアを最新にしておく
デバイスのOS、周辺機器のファームウェアに発生した脆弱性を突いてウイルスが侵入するパターンは少なくありません。OSやファームウェアはどのバージョンでも必ず脆弱性が発見されるため、定期的にアップデートが提供されています。
新バージョンへのアップデートを怠ると脆弱性が残ったままになり、ウイルス感染のリスクは高まります。そのため、OSやファームウェアは常に最新の状態にしておきましょう。
ファームウェアとは|更新しないとどうなる?必要性とアップデート方法を解説
セキュリティソフトの導入
ウイルス感染を防ぐためには、セキュリティソフトの導入もしておきたいところです。セキュリティソフトはウイルスの検知や駆除だけでなく、以下の通りに感染阻止もしてくれます。
・ダウンロードするファイルのウイルスチェック
・インターネット接続中の通信を監視
・パスワード保護
セキュリティソフトを導入しておけば、ウイルスの感染リスクはかなり低くなるでしょう。
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大事なデータはバックアップを取っておく
ウイルスに感染した場合のことも想定しないといけません。ウイルスに感染すると、保存しているデータが破損させられる恐れがあります。そのため、大事なデータを保存している場合、外付けHDDやクラウドストレージを使ってバックアップを取っておきましょう。
PCが故障する前に! Googleドライブ、iCloudでパソコンデータを自動バックアップする方法
コンピューターウイルスに感染したら
もしウイルスに感染したら、デバイスをインターネットから切断したうえで、検知と駆除をしなければいけません。ウイルスの検知と駆除を行うには、セキュリティソフトが必須です。
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