
Wi-FiとBluetoothの違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説
2023/05/30Wi-FiとBluetoothはそれぞれ無線通信の規格ですが、通信距離や通信速度、用途、消費電力などさまざまな面で違いがあります。
本記事では、Wi-FiとBluetoothの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
回線混雑の影響を受けにくいIPv6対応の回線はこちら
Wi-FiとBluetoothの違い
最初に、Wi-FiとBluetoothの違いから見ていきましょう。
利用用途の違い
Wi-FiとBluetoothでは使用される目的が異なります。
・Wi-Fi:スマホやパソコンをネットに接続する
・Bluetooth:マウスやキーボード、イヤホンをワイヤレスで使う
Wi-Fiの通信速度の速さはインターネットに接続する上で役立ちます。
一方でBluetoothは消費電力の少なさを活かして、長時間利用するキーボードやマウス、イヤホンなどをワイヤレスで使うのに最適です。
Wi-Fiとは
Wi-Fiは無線通信の規格のひとつで、主にインターネットに接続するための通信端末で利用されます。
「IEEE802.11」という通信規格を使用しており、Wi-Fi規格に対応した機器同士の通信を可能にします。
主な機器としては、光回線などで使うWi-Fiルーターや持ち運びができるポケットWi-Fiなどがあり、これらのルーターに加えてWi-Fi規格に対応したスマホやパソコンを用意すれば、無線通信が利用できます。
また、Wi-Fiにはいくつかの種類があり、通信速度や周波数帯が異なります。
無線LAN規格 |
通信速度(最大) |
周波数帯 |
(Wi-Fi6)IEEE802.11ax |
9.6Gbps |
2.4GHz/5GHz帯 |
(Wi-Fi5)IEEE802.11ac |
6.9Gbps |
5GHz帯 |
(Wi-Fi4)IEEE802.11n |
600Mbps |
2.4GHz/5GHz帯 |
IEEE802.11a |
54Mbps |
5GHz帯 |
IEEE802.11g |
54Mbps |
2.4GHz帯 |
IEEE802.11b |
11Mbps |
2.4GHz帯 |
Wi-Fiルーターの規格についての詳細は以下の記事で確認できます。
通信速度に影響するWi-Fiルーター規格の確認方法|チェックすべき項目とは?
Bluetoothとは
BluetoothもWi-Fiと同様に無線通信の規格のひとつで、Bluetooth対応機器同士をペアリングすることができます。
主にキーボードやマウス、イヤホンなどで使用されており、Bluetooth機器とパソコンやスマホを連携させるため、有線ケーブルなしで利用できます。
また、Bluetoothにもいくつかのバージョンがあります。
「Bluetooth 5.1」や「Bluetooth 5.3」などの数字が記載されており、2023年3月時点では「Bluetooth 5.3」が最新のバージョンとなっています。
Wi-Fiのメリット・デメリット
続いて、Wi-Fiのメリットとデメリットを解説します。
Wi-Fiのメリット
通信速度に優れていて快適にネットが使える
Wi-Fiには通信速度に優れているというメリットがあり、現状一般的に使用されているWi-Fi5では最大6.9Gbpsの速度を発揮します。
そのため、主にインターネットに無線接続するために使用されており、Wi-Fiを利用して快適なネット環境を作ることが可能です。
離れていても通信が安定する
機器同士が離れていてもWi-Fiであれば通信を維持することができます。
50m程度機器が離れていても通信が維持できるため、Wi-Fiルーターとは異なる部屋でスマホを使っていても通信を維持してネットを使い続けることができます。
Wi-Fiのデメリット
消費電力が多い
固定回線のWi-Fiルーターを利用するには電源が必要ですし、充電式のポケットWi-Fiも1日使ったら充電が必要になります。
Bluetoothのメリット・デメリット
Bluetoothのメリットとデメリットを解説します。
Bluetoothのメリット
ケーブルレスでデスク周りがスッキリする
キーボードやマウス、イヤホンなど、従来ケーブルで接続していた機器をワイヤレスで使えます。
デスク周りのケーブルを減らすことができるので、見た目もスッキリしますし、使用場所の自由度も増します。
消費電力が少なく長時間使える
Bluetoothは消費電力が少ないので長時間使うことができます。
充電も数日に1回といったペースで問題なく、電池交換の頻度もそこまで高くありません。
接続が用意で手間がかからない
Bluetoothはペアリングが簡単にできるという特徴もあります。
Wi-Fiの場合はIDやパスワードの入力が必要なのですが、Bluetoothであればペアリングを開始して機器同士が認識するだけで接続が完了します。
Bluetoothのデメリット
端末同士が離れると通信が途絶える
Bluetoothは近距離での通信を前提としているため、機器同士が離れると通信が途絶えてしまいます。
機器同士が10m程度離れると通信が不安定になってしまうため、距離が離れた場所での利用には不向きです。
通信速度は遅い
Bluetoothの通信速度は最大24Mbpsと遅いため、ネットに接続するための無線通信としては不向きです。
スマホ回線のテザリングを利用する際はBluetoothでも接続できますが、Wi-Fiで接続するのが一般的です。
まとめ
ここまでWi-FiとBluetoothの違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
どちらも無線通信の規格ですが、通信距離や通信速度、用途、消費電力などさまざまな面でも異なっているため、「Wi-Fi=スマホやパソコンをネットに接続する」「Bluetooth=マウスやキーボード、イヤホンをワイヤレスで使う」と主な利用目的が異なります。
Wi-Fiの通信速度の速さはインターネットに接続する上で役立ちますが、Bluetoothは消費電力の少なさを活かして、長時間利用するキーボードやマウス、イヤホンなどをワイヤレスで使うのに最適です。
ただし、いくらWi-Fiの速度が出るといっても、自宅まで安定かつ高速な光回線が来ていないと意味がありません。
そこで、安定したインターネット回線が利用できるIPv6接続に対応している光回線サービス「@nifty光」に注目してみてください。IPv6とは回線の混雑が起きにくい仕組みで、休日や夜間などインターネットの利用者が多い時間帯でも安定した通信が利用できる接続方式です。また、@nifty光はフレッツ光回線を利用しているため、対応エリアは日本全国と広く、回線品質も最大1Gbpsとなっています。
@nifty光は開通工事後すぐに利用できるWi-Fiルーターが最大25カ月間無料でレンタルできるため、Wi-Fiルーターを選ぶ手間もありません。これからWi-Fi環境を整えようと検討されている方は、手軽にWi-Fi環境が整えられる@nifty光をぜひご検討ください。
※2023年5月時点の情報です。
※本文中に記載されている通信速度は理論値です。必ずしもこの速度が保証されているものではなく、お客様の通信環境や接続の時間帯などによっては、思うように速度が出ない場合や接続が不安定な場合があります。