El Nino

エルニーニョ現象とは│なぜ起こる?今年の夏、日本はどうなる?

2023/07/04

2023年にエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと発表されました。

エルニーニョ現象が発生すると日本では冷夏になり、大雨や台風が生じる傾向にあるため注意が必要です。

本記事では、エルニーニョ現象を解説した上で、風水害への対策を確認していきましょう。

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エルニーニョ現象とは

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沖にかけての海面水温が基準値よりも0.5度「高く」なる状態が1年程度続く現象のことです。

数年に1度のペースで発生する自然現象でもあり、海面水温の継続的な変化によって世界中の気候に影響を及ぼします。

日本も例外ではなく、エルニーニョ現象によって冷夏や大雨などの気候変動が生じます。

2023年は夏までの間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと報じられているため、今のうちから準備が必要です。

 

エルニーニョ現象が起こる理由

エルニーニョ現象が起こる理由としては、主に太平洋熱帯域で吹いている貿易風 (偏西風)が関わっていると言われています。

貿易風(偏西風)の勢力が縮小し、平時よりも風が弱まるとインド洋付近の西部に溜まっていた暖水が東方に広がっています。

東方に暖水が広がった影響によって南米付近の東部では冷水の湧き上がりが弱まり、結果として海面水温が平時よりも高くなります。

 

過去発生したエルニーニョ現象

直近で発生したエルニーニョ現象としては以下の事例があります。

・2009年夏~2010年春

・2014年春~2016年春

参考:気象庁

では、それぞれでどのような気候現象が起きたのか見ていきましょう。

 

2009年夏~2010年春

2009年夏から2010年春にかけて発生したエルニーニョ現象によって、夏場の気温が低くなり、冬は気温が高い「冷夏・暖冬」となりました。

さらに、夏場には一部の地方を除いて雨の多い気候となったようです。

 

2014年春~2016年春

2014年春から2016年春にかけて発生したエルニーニョ現象によって、日本では2003年以来11年ぶりとなる冷夏となりました。

さらに、2014年8月には中四国を中心に集中豪雨が発生し、大規模な土砂災害など甚大な被害を及ぼしています。

また、2015年には降水量の増加による日照時間の低下によって2年連続の冷夏となり、関東・東北を中心とした集中豪雨が発生しています。

 

エルニーニョ現象とラニーニャ現象の違い

エルニーニョ現象と並んでラニーニャ現象というワードもニュースで耳にする機会が多いですよね。

2つの現象の違いとしては、太平洋赤道域の日付変更線付近からペルー沖にかけての海面水温の変化で分けられます。

海面水温が平時よりも0.5度以上高くなれば「エルニーニョ現象」で、0.5度以上低くなれば「ラニーニャ現象」です。

これらの現象は数年おきに交互に発生すると言われており、エルニーニョ現象では「冷夏・暖冬」になるのに対して、ラニーニャ現象が起こると日本では冬の寒さが厳しくなります。

ラニーニャ現象については以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はご確認ください。

ラニーニャ現象とは│はなぜ起こる?今年2022年の冬日本はどうなる?

 

今年の夏に日本が受けると想定されるエルニーニョ現象の影響は

気象庁は5月12日にエルニーニョ現象が発生する可能性が高いことを発表しています。

El Nino_01

出典:気象庁ホームページ

 

さらに、エルニーニョ現象の基準となる海域の海面水温が基準値よりも1.5度〜3度上がると予想されており、例年に比べて顕著なエルニーニョ現象が発生するといわれています。

El Nino_02

出典:気象庁ホームページ

 

過去最大級だった1997年〜1998年に発生したエルニーニョ現象のレベルに近づいているとも予想されており、日本では夏の気温の低下や雨量の増加が懸念されています。

大型化した台風による風水害の可能性も指摘されているため、全国各地で甚大な被害を及ぼす可能性があります。

 

エルニーニョ現象による風水害の被害を抑えるためにできる対策

2023年に発生する可能性が高いエルニーニョ現象によって、夏場にかけて大雨や台風が発生することが懸念されています。

さまざまな風水害が予想される中で、今のうちから以下のような対策をしておく必要があります。

・窓や雨戸などをしっかり閉じて必要なら補強をする

・風で飛ばされそうな物は固定するor家にしまう

・ハザードマップを確認して避難場所などを頭に入れておく

・防災グッズを用意しておく

・飛んでくる物に備えてカーテンやブラインドを閉めておく

・光テレビを導入して通信インフラを安定化させる

 

窓や雨戸などをしっかり閉じて必要なら補強をする

台風の直撃による強風で雨戸や窓が割れたり、壊れたりするといった被害が想定されるため、しっかりと鍵をかけて閉じた上で、必要であれば補強をした方がいいでしょう。

例えば、窓ガラスにガムテープを「米」の字に貼っておけば、適度な補強になる上に窓が割れたときでもガラスが飛び散るのを防げます。

その他にも、「ダンボールで窓を塞ぐ」「飛沫防止フィルムを使う」など、簡単にできる補強方法があるので、台風に備えて準備をしてください。

 

風で飛ばされそうな物は固定するor家にしまう

ベランダや庭、玄関先などに風で飛ばされそうな物がある場合は、家の中に入れるか固定をして飛ばないようにしてください。

強風によってさまざまな物が飛び散って破損したり、周囲に被害を及ぼしたりする可能性もあるため注意してください。

その他にも、外飼いのペットを家に入れるなど必要に応じて対策をしましょう。

 

ハザードマップを確認して避難場所などを頭に入れておく

災害が起こる前にハザードマップを確認して、被災する可能性の高い場所や避難経路、避難場所などを頭に入れておきましょう。

実際に被災したときを想定しながら、具体的な避難行動をイメージして確認するといいでしょう。

 

防災グッズを用意しておく

被災して家から出られなくなる場合や避難を余儀なくされた場合を想定して、防災グッズをあらかじめ用意しておきましょう。

食料品の確保や停電になった場合の対策など、3日〜1週間分の防災グッズを確保してください。

 

飛んでくる物に備えてカーテンやブラインドを閉めておく

台風では強風による飛来物によって窓ガラスが割れるなどの被害も想定されます。

窓ガラスの飛散による怪我を防ぐためにも、カーテンやブラインドをおろしておきましょう。

 

光テレビを導入して通信インフラを安定化させる

台風や大雨によってアンテナなどに被害が生じてテレビの映りが悪くなることがあります。

災害時の情報収集のためにもテレビを始めとする通信インフラの安定は非常に大切なので、アンテナ不要で災害時も安定したテレビ放送が視聴できる「光テレビ」の導入をおすすめします。

光テレビはアンテナではなく、光回線を使用して放送を受信するため、悪天候の影響を受けにくく台風や大雨などによる受信障害の心配がありません。

光回線の「@nifty光」では、台風でも安心な光テレビ「@nifty光テレビ」も提供しています。

普段利用もでき、風水害 に備えたい方はぜひ導入を検討してみてください。

※2023年7月時点の情報です

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