
Microsoft Copilot(コパイロット)とは?使い方やできること、注意点を紹介
2024/07/18Microsoftが開発した「Microsoft Copilot(コパイロット)」は、業務効率化に特化した生成AIツールです。文書作成やメール文の自動生成など、一部の作業を自動化できます。
本記事ではMicrosoft Copilot(コパイロット)の特長や活用方法について、詳しく解説します。利用時の注意点やChatGPTとの違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
Microsoft Copilot(コパイロット)操作でサポート希望の方はこちら
Microsoft Copilot(コパイロット)とは?
Microsoft Copilot(コパイロット)とは、MicrosoftがGPT-4を活用した生成AIツールです。単なる生成AIツールではなく、Microsoft365などのOfficeソフトと連携できるため、文書やスライドの生産性が大幅に向上するでしょう。
ここで、Microsoft Copilot(コパイロット)の概要について解説します。
Microsoft Copilot(コパイロット)の特長
Microsoft Copilot(コパイロット)は、OpenAIの生成AIを用いた生成AIツールです。従来のBing Chat同様に、文章や画像生成、長文の要約などさまざまな業務の補助ツールとして活用できます。
Copilotの主な特長は、Microsoft365と連携するとWordやExcel、PowerPointなど、各種Officeソフトで効率よく資料が作成可能です。PCやOneDriveに格納されているファイルを参照して、文書やスライドを作成してくれるため、Excelのデータをスライドに引用するなど、横断的な作業に向いています。
Microsoft Copilot(コパイロット)の価格
Copilotには無料版もありますが、Officeソフトと連携させるには有料版の契約が必要です。無料のCopilotでもWEB版のOfficeソフトで活用はできますが、アプリ版では使用できないので注意しましょう。
Copilotの有料版と無料版の違いは、下記の通りです。
|
Copilot for Microsoft 365 |
Microsoft Copilot Pro |
Microsoft Copilot |
|
|
料金 |
4,497円(税込) |
3,200円(税込) |
無料 |
|
GPT-4 Turboへのアクセス |
優先 |
ピーク時間以外 |
|
|
画像生成ブースト |
100ブースト/日 |
15ブースト/日 |
|
|
Microsoft 365 アプリ |
◯ |
× |
|
法人向けではTeamsでWEB会議の議事録をCopilotで生成できるなど、さらに便利に活用できます。
CopilotとChatGPTの違いは?
CopilotとChatGPTはどちらもGPT-4を搭載しています。大きな性能差はないものの、得意分野や学習データが異なるため、活用できるシーンに多少の差があります。
それぞれの特長を簡単にまとめると、以下の通りです。
|
Microsoft Copilot |
Microsoft365など、Officeソフトとの連携に特化。 |
|
ChatGPT |
文章や画像の生成、翻訳や文章の要約が得意。 |
Copilotはビジネス分野の作業効率化、ChatGPTは想像分野の補助が得意です。うまく組み合わせられれば、より有用な使い方もできるかもしれません。
Microsoft Copilot(コパイロット)の便利な使い方
Microsoft Copilot(コパイロット)は、Officeソフトと連携すると、文書やスライドの生成やプロジェクトの管理が便利になります。ファイル内のデータを横断して引用できるため、会議資料や営業成績資料などの作成に役立つでしょう。
ここでMicrosoft Copilot(コパイロット)の便利な使い方について、3つ紹介します。
1.Officeソフトとの連携
Microsoft365を契約している場合、各ソフトでCopilotが利用できます。ある程度フォーマットが決まっているものであれば、自分で作るよりもCopilotで生成したほうが圧倒的に早く処理できます。
各Officeソフトと連携してできる便利な使い方の一例をまとめてみました。
|
Microsoft Word |
・出力したい内容、形式を指示すると文章の草稿を生成 |
|
Microsoft Excel |
・図表生成が可能 |
|
Microsoft PowerPoint |
・出力したい内容、形式を指示するとスライドを生成 |
|
Outlook |
・メール文の下書き、返信文の自動生成 |
Copilotともっとも相性がよいとされているのがPowerPointです。
必要なデータを別ファイルから参照して生成してくれるため、プレゼン資料の作成の手間が大幅に削減できるでしょう。必要な画像も「◯◯をイメージした画像を生成してください」とプロンプト入力すれば、画像を探す手間もなく資料作成が可能です。
また、OutlookにCopilotを活用すれば、メール本文の推敲時間が短縮できます。クライアントにはフォーマルに、社内ではカジュアルに、など、文章のトーンを指示できるのも便利です。
2.OneNoteへのアイデア出し
Copilotはアイデア出しやブレインストーミングにも活用できるため、OneNoteとの相性も抜群です。
たとえば、既存製品やサービスの特長と比較しながら、新しい商品開発のアイデア出しなど、開発や企画に活用できます。また、開発に必要とされるタスク、資料などのリストアップも提案してくれるため、スムーズにプロジェクト化ができるでしょう。
3.Loopでのプロジェクト管理
Loopはチームや組織の情報、タスクの管理や、プロジェクトに必要な文書や画像をまとめておくワークスペースとして活用できます。LoopとCopilotを連携すると、プロジェクトやチーム毎のタスク管理はもちろん、ブレインストーミングなどが可能です。
Copilotがあれば、稼働しているプロジェクトを要約したり、タスク進行状況をまとめたりと、メンバー間の情報共有も容易になるでしょう。Loopでまとめた情報をPowerPointで資料化、メールで共有も簡単にできるので、報告書の作成も簡単です。
Copilot(コパイロット)を利用するときの注意点
Microsoft Copilot(コパイロット)は、業務効率化や生産性を向上させてくれるツールです。しかし、AIの特性上、情報の正確さや生成物の著作権など、注意しなければならない点があります。
ここからはMicrosoft Copilot(コパイロット)を利用するときに注意しておきたい3つのポイントを紹介します。
1.情報が間違っている可能性がある
GPT-4を搭載しているMicrosoft Copilot(コパイロット)ですが、生成AIの特性上、必ずしも情報が正確とは限りません。Copilotは学習データやWEB上のデータを参考に文章や画像を生成するため、生成された情報は人によるチェックが必要です。
情報をチェックする際は、一次情報と間違っていないか、オープンにしてよい情報か確認しましょう。
2.Officeソフトと連携する場合はMicrosoft365の導入が必要
Copilotの性能を最大化するには、Microsoft365の導入が必要です。Copilot Proを契約した場合、WEB版のOfficeソフトは利用できますが一部の機能が制限されます。アプリ版のOfficeソフト、すべての機能を使うならMicrosoft365の効果が欠かせません。
現在Microsoft Office2021など、古いOfficeソフトを使っている方は、Copilotと共にMicrosoft365も契約しましょう。
3.生成された文章や画像が著作権に抵触するリスクがある
Copilotを使用する際は、生成された文章や画像に酷似しているコンテンツがないか、確認が必要です。Copilotで生成された情報が正確だったとしても、WEB上の情報をそのまま流用している可能性があります。
確認せずに使用してしまうと、著作権に抵触し、著作権者とトラブルになるリスクがあるため使用前には必ずチェックしましょう。
Microsoft Copilot(コパイロット)で業務効率化を目指そう!
Copilotは、業務効率化のためにも積極的に活用しておきたい生成AIツールです。Officeソフトと連携すれば、単純作業の処理速度がアップします。個人向けのCopilotは契約後、WEBブラウザやOfficeソフトで利用できますが、法人向けは別途設定が必要です。
Copilotが導入できずにお困りの方は、パソコン・スマホのトラブル解決に強い@niftyまかせて365の利用がおすすめです。
@niftyまかせて365は、年間17,000件以上のサポート実績のあるサポートサービスで、Copilotの導入サポートも行っています。Copilotの導入やMicrosoft Officeの使い方サポートも遠隔、または対面で対応可能です。Officeソフトとの連携ができずにお悩みの方はぜひご活用ください。
※2024年7月時点の情報です
相談実績年間6.2万件以上!会員制リモートサポートサービス「@nifty まかせて365」の事例と解説