プロバイダーの違約金や工事費は?「光コラボレーション」転用の“デメリット”を検証

2019/12/19

「IPv6」など、最近では高速なインターネット通信が気軽に利用できる環境が充実してきています。そこで気になるのが、月々の通信費。そんなネットにかかる月額料金を一般的にこれまでより安く利用できるというサービスが、「光コラボレーション(光コラボ)」です。多くのメリットがありますが、本当に良い事尽くめなのでしょうか? 光コラボの評判や口コミなどを検索していて気になるポイントを検証してみます。

◆光コラボに転用してもプロバイダー解約の違約金が発生しないケースあり

光コラボは、NTT東日本/西日本の両社が全国展開している光回線「フレッツ光」の回線速度や品質はそのままに、月額料金をより安くできたり、スマホとのセット割引といった付加価値やメリットを受けられたりするサービスです。

しかし、「そんな甘い話があるはずがない」と勘ぐってしまい、まだ利用していない人がいるのは、せっかく通信費を節約できるチャンスがあるのにもったいない。

そこで、光コラボの“デメリット”とされているポイントを解消すべく、ひとつひとつチェックしていきます。

(1)現在利用中のプロバイダーはどうなる?
まず気になるのが、光コラボへの乗り換え(※「転用」という)で、利用中のプロバイダーはどうなるのかという点。

光コラボに切り替える場合、「利用中のプロバイダーを解約しなければいけない」と思い込んでいる人も多いかもしれませんが、実は勘違いなのです。現在使っているプロバイダーが光コラボを提供していれば、同じプロバイダーを使い続けることも可能です。その場合、契約解除料金(違約金)などはもちろん不要です。

(2)途中解約の違約金はどうなる?
プロバイダーを変えないケースでは違約金は必要ないのが基本ですが、光コラボ転用に伴ってプロバイダーを変更した場合は、残念ながら違約金が必要となります。

違約金は3,000~1万円が相場で、ユーザーからすれば当然デメリット。ただし、一定の契約期間を設ける代わりに光回線を安く使えるというメリットがあるのも、また事実です。

契約期間や乗り換え月などをチェックしておけば違約金発生のデメリットを解消できます。しっかりと計算し、違約金なしでよりリーズナブルなプロバイダーに変更しましょう。

◆光コラボ転用の工事費は原則的にはかからない

もうひとつ、料金面で気になる点としては回線変更による「工事費」。これは現在、どのような回線を利用しているかがポイントで、フレッツ光回線を利用しているユーザーなら回線をそのまま利用できるため、原則的に工事は不要となります。

ただし、
・利用中のフレッツ光の回線品目を変更(※速度の変更など)
・ホームタイプからマンションタイプへ変更


といった場合、工事が必要となるケースも。

また、フレッツ光契約時の回線工事費の支払いで分割払いを選び、その残金があると、転用先の光コラボ事業者で引き続き払うことになるのが一般的です(※プロバイダーによって条件付きで残額免除や減額される場合もあるため、事前にご確認ください)。

光回線の工事について徹底解説|期間や費用、開通までの通信端末無料貸出サービスも重要


ちなみに、フレッツ光の回線利用料金における定期契約割引は、契約更新月以外で解約すると解約金が発生しますが、光コラボサービスへの転用に限り、期間を問わず解約金が免除されるので、現在利用中の方は確認してみてください。

また、光コラボ転用時には所定の事務手数料が必須ですが、多くのプロバイダーで事務手数料が無料になるキャンペーンなどを行っています。初期費用を抑えたい人はチェックしておきましょう。

◆フレッツ光が提供するポイント制度には注意が必要!

こうして見てくると、いくつか押さえておくべきポイントはありますが、それほど大きなデメリットは発生しなさそうですよね。

ただ一つ、フレッツ光を利用していた人に注意してほしいのが、NTT東日本「フレッツ光メンバーズクラブ」、NTT西日本「CLUB NTT-West」によるポイントプログラムです。

利用額に応じたポイントが毎月貯まっていき、さまざまなアイテムと交換できるサービスで、ユーザーにとってはお得な特典です。

ところが光コラボに転用すると、基本的にはポイントを利用できなくなってしまいます。 せっかく貯めたポイントをみすみす手放してしまわないためにも、転用前にポイント交換を忘れずにしておきましょう。

なお、CLUB NTT-Westの会員で、所定の条件を満たしているユーザーは、光コラボの提供開始に伴って新設されたCLUB NTT-West会員ランクである「光ウィズ会員」になれ、引き続き保有ポイントを有効期限まで使えるようになります。

ただし今後のポイントの付与はありませんので、早めに使ってしまうに越したことはないでしょう。

◆現在利用中の光コラボから別の光コラボへ“再転用”は可能?

光コラボに転用したものの、「フレッツ光に戻したい」「他の光コラボサービスに乗り換えたい」と考える人もいるかもしれません。

以前は、光コラボからフレッツ光、別の光コラボ間での転用はできず、どうしてもという際は、いったん契約中の光コラボを解約後、再び新規契約をするという方法でのみ、光コラボを乗り換えることができました(※解約手数料や新規事務手数料などが発生)。

現在では、光コラボ間での事業者変更が可能になり、従来の「転用」と同様に簡単な手続きで光コラボから別の光コラボへ乗り換えられるようになっています。

乗り換え手順も、

1)契約中の光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を取得
2)乗り換えたい光コラボ事業者に申し込み


といたって簡単です。

詳細については、以下記事をご参照ください。

光コラボの乗り換え手順|事業者変更について詳しく解説

 

◆光コラボ転用先は月額料金が安くなる&特典を重視して選択

光コラボへの乗り換えでプロバイダーが変わると、今まで使っていたメールアドレスは基本的には使えなくなりますが、月額200円程度を支払えば継続利用できるプランがあるプロバイダーは多いので安心です。

近年ではGmailを活用している人も多いと思いますので、メールアドレスが使えなくなるというのは、光コラボへの転用を悩むハードルとしては低くなっているのでは。

では、どんな光コラボへ乗り換えればいいのかというと、料金が安くなるのはもちろん、スマホとのセット割や、乗り換え時の手数料が無料になるなど、さまざまな見るべきポイントがあります。

そこで注目してほしいのが「@nifty光」。乗り換え手数料が0円になるだけでなく、フレッツ光ユーザーが転用する場合なら工事費はかかりません。これはかなり大きなメリットですね。

またauスマホユーザーはおなじみのスマートバリューが使えますし、最近流行りの高速通信「IPv6」にも対応。月額料金の改善だけでなく、通信面での速度向上も期待できるというのはいいですね。

ちなみに、すでに@niftyユーザーであれば、面倒なパソコンの設定が不要なのもうれしいところです。

なお、転用時の注意点として、ごくまれに、特に「集合住宅」に住んでいる人は利用料金が大きく変わらないケースがあることは覚えておきたいところです。

フレッツ光には「戸建て向けプラン」と「集合住宅向けプラン」があり、アパートやマンションのような集合住宅では設備をシェアすることでリーズナブルな月額料金で提供しているのが主流。そのため、「フレッツ光+プロバイダー」のセットで利用した方が安くなるケースもあるようです。事前にしっかりと確認することが大切です。

自分の生活環境やインターネットの利用状況など、ライフスタイルに合わせて現状の料金と転用した際の料金などを確認するのが重要です。 光コラボを賢く利用して節約してみては。

▼フレッツ光回線を利用していない方(新規)はこちらから
▼フレッツ光回線を利用中の方(転用)はこちらから

※記事内容は2019年11月現在の情報を基に作成。

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