無料版も!“安全=覚えられないパスワード”は専用のアプリ管理がおすすめ

2019/06/21

長く、複雑に、推測されにくい…ハードルが上がる一方の各種パスワードに、「もう覚えられない!」と悲鳴を挙げる方が続出しているとか。そこで便利な神アイテムが、パスワード管理アプリなのです。

アプリなら覚えるパスワードはひとつだけ!

パスワード管理の重要性はわかっていても、推測されない=覚えられないパスワードでは、実用上の意味がありません。

そこで注目されているのが、スマホを利用したパスワード管理アプリです。覚えるパスワードは、アプリ起動用のマスターパスワードだけ!

起動さえすれば、各サイト用の複雑なパスワードを自動生成・管理し、自動入力してくれる優れもの。複雑で推測されにくい、自分ではとても考えつかない(=絶対に覚えられない)パスワードを自動生成してくれます。

ピンとこない方は、ブラウザ上で、IDやパスワードが自動入力される画面を思い起こしてください。その機能拡大版だと考えれば、イメージしやすいのでは?

利用サイトはアプリに登録しておき、アプリ内の専用ブラウザでアクセス。不正サイト誘導や、詐欺ツールへの対応という意味でも、安心感が増すはずです。アプリによっては、使い慣れたブラウザの拡張機能としても利用可能に。

生成されたパスワードは、インポート&エクスポート機能で自己管理できます。念のため、紙のメモなどに書き起こしておけば完璧でしょう。

気になる安全性は、多くのアプリに採用される暗号化方式「256bit AES」がポイント。米国政府も導入している方式なので、ハッキングのリスクが抑えられています。

むしろ怖いのは、スマホの紛失。暗号化された情報なので簡単には見られませんが、本体ロックやアプリロックなど、セキュリティ設定への気遣いはお忘れなく。

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◆パスワード管理アプリは導入法をよく考えて

パスワード管理アプリを導入する際は、以下のような条件を基準に考えましょう。

・暗号化方式「256bit AES」の採用
・スマホ版とPC版で同期可能
・生体認証(アプリの起動用)
・日本語対応
・インポート&エクスポート機能
・クラウド管理型かどうか

定番アプリとして知られる「1 Password」(AgileBits)、「パスワードマネージャー」(トレンドマイクロ)、「Keeper」(Keeper)などは、ほぼ上記の条件を満たします。

ただし、もっともメジャーな「1 Password」だけは、一部の機能が日本語未対応。実用上の弊害はないものの、英語がイヤな方はご注意を。

いずれも有料アプリでですが、定番アプリだけに、無料の試用版(試用期間)を体験することで、“何ができるのか”も理解しやすくなりますよ。

最初から有料はちょっと……という方は、「True key」(McAfee)や「LastPass」(LastPass)の無料プラン、完全無料の「Dashlane」(Dashlane)なども選択肢に。

有料と無料では、サポートやセキュリティ、クラウド管理の有無などに違いが出てきます。日頃からクラウドサービスを利用している方なら、クラウド管理型が必須でしょう。

とはいえ、情報はローカルなほど安全なことも確か。アクセスツールがパソコンとスマホ1台程度なら、クラウド非対応でOKという考え方もあります。

同様に、「2段階認証」対応もオプションとなるケースが多いようです。こちらは、いざという際に身動きできなくなるリスクから、敢えてスルーする方向性も?

パスワード管理アプリは特殊用途だけに、それなりのクセがあります。機能にこだわりすぎるあまり、面倒で使わなくなることがないよう、違和感のない使い勝手を優先させましょう。

※記事内容は2019年5月現在の情報を基に作成。

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