LINEとQRコードでキップが買える?駅の券売機にQRコードリーダーがある理由

2019/10/28

2019年春から東急電鉄で始まった、駅の券売機で銀行口座から預金を引き出せる「キャッシュアウト・サービス」。

ポイントは駅の券売機に装備されているQRコードリーダーなのですが、実は以前から駅の券売機に備わっていたのです。

「駅の券売機にQRコードリーダー?」と思われそうですが、どのような使い道があるのでしょうか。

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◆LINEとQRコードでお得キップが買えるJR九州

駅券売機へのQRコードリーダー実装は、2018年春頃から始まっていますが、券売機にQRコードリーダーがあることを、ご存じない方も多いかもしれません。

「キャッシュアウト・サービス」は東急電鉄によるサービスですが、QRコード対応券売機の設置は、JR各社の方が進んでいる模様。なかでも他社より先行しているのがJR九州で、LINEとの連携を活用し、割引キップをQRコードで購入できます。

利用法はとても簡単。まずはスマホ側の操作手順です。

(1)LINEでJR九州の公式アカウントを友だち登録



(2)公式のメニューから時刻表や運行情報と並んで表示される「QRコード」をタップ
(3)利用したいキップ&区間を選択するとQRコードが表示



これでスマホの準備はOK。続いて券売機での購入方法です。

(1)駅券売機の画面内の「QRコードの読取り」をタッチ
(2)券売機右下のQRコードリーダーに先ほどのQRコードをかざす
(3)画面の案内に従って購入を完了

これで、お得なきっぷを窓口に並ばず、簡単に購入できます。購入できるお得キップは、以下の2種類です。

【九州新幹線2枚きっぷ】
*対象区間:福岡市内⇔熊本・水前寺または上熊本、福岡市内⇔鹿児島中央

【2枚きっぷ】(在来線)
*対象区間:博多⇔小倉、博多⇔佐賀、福岡市内⇔長崎、福岡市内⇔別府・大分

QRコード購入ができる券売機は、

・小倉駅
・香椎駅
・博多駅
・佐賀駅
・長崎駅
・別府駅
・大分駅
・熊本駅
・水前寺駅
・鹿児島中央駅

に設置されています。

◆JR東日本・西日本でもQRコード対応の券売機を活用

JR東日本でも、QRコードリーダーを備えた券売機が増えつつあります。

QRコード対応の券売機は、上部に横長の液晶画面を持つ特急券・指定席券売機。上部の液晶部に「指定席・自由席・特急券」などの文字が表示されているので、すぐわかるでしょう。

現在はさまざまな活用法を検討している段階のようですが、「週末パス」や「大人の休日倶楽部パス」など一部のお得キップは、すでにQRコードで購入できます。たとえば「週末パス」なら、

(1)JR東日本公式サイトの「週末パス」ページで「詳細をご覧ください」をクリックしQRコード利用法のPDFファイルを開く
(2)QRコード対応の指定席券売機で、画面右下にある「QRコードリーダーコードの読取り」をタッチ
(3)券売機右下のQRコードリーダーが点灯したら先ほどのQRコードをかざす
(4)あとは画面の指示に従い、利用日や人数などをタッチ

これで購入は完了。券売機の画面でお目当てのキップを探す手間が省け、スピーディーに購入できます。ちなみにQRコードを事前にキャプチャしておくのもありですが、QRコードには有効期限がありますので、該当ファイルで確認してください。

また、JR西日本のネット予約サービス「e5489」では、予約したキップの受け取り(券売機での発券)にQRコードが使えます。

同サービスで予約すると、画面や確認メールに「受け取りコード」が表示されます。これを券売機のQRコードリーダーにかざせばOK。予約番号を控えて入力という手間が、不要になります。

2019年7月からは訪日外国人向けに、「ALIPAY」や「WeChat Pay」のQRコード決済でキップが買えるようになりました。国内利用者向けのQRコード決済購入が可能になる日も、そう遠くはなさそうです。

※記事内容は2019年9月現在の情報を基に作成。
※操作手順内の表現はOSや機種、アプリのバージョンにより異なる場合あり。

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