
マンションインターネット対応と完備の違い|ホームタイプを選ぶ方法も
2021/12/28マンションにインターネットを引く場合、戸建ての場合と回線の引き方が違うため、どのような選択肢があるのか、あらかじめ確認が必要です。
マンションで既に契約されているインターネット回線があった場合でも、条件次第では自分のお気に入りのプロバイダーに変えることも可能です。
既にどのような回線がどこまで引かれているかによって、選択できる回線が異なってくるため、本記事では、マンションでのインターネット回線の選択肢と選ぶ際の注意点を解説します。
マンションでのインターネット回線検討の方はこちら
マンションのインターネット対応状況の見方
マンションのインターネット対応状況には大きく分けて対応方式が2種類あり、物件表示の「付帯設備」に記載されています。
その表示形式と内容について見ていきます。
インターネット対応マンション、光ファイバー(光回線)対応マンション
マンションの建物の共用部分まで光回線が導入されている場合「インターネット対応」、「光ファイバー(光回線)対応」と記載されています。
「インターネット対応」と記載されたマンションは、「マンションの共有スペースまで配線工事が完了しているマンション」という意味です。
この場合、各部屋までは回線が引かれていないため、インターネットを利用するには部屋まで回線を引き込むための工事をする必要があります。
「光ファイバー(光回線)対応」という記載も「インターネット対応」と意味は同じで、マンションの共有部分までの配線工事が完了しています。
「インターネット対応」との違いは、引かれている回線が光ファイバーに限定されているということです。
「インターネット対応」の場合は、光ファイバー・ADSLの両方を含むため、「インターネット対応」のなかの1つのパターンとして「光ファイバー(光回線)対応」があるという形です。
いずれの場合も、インターネットを利用するためには、回線利用のための工事をする必要があります。
インターネット完備
部屋まで光回線が導入されている場合「インターネット完備」と記載されています。
そのマンションにはすでにマンション単位でプロバイダーと契約しており、全住戸で入居してすぐにインターネットが使用可能であることを意味しています。
入居者は手間なくインターネットを楽しむことができますが、専用の光回線が通っている場合は、自分の好きな回線やこだわりのプロバイダーがあったとしても、他の光回線が利用出来ないケースが多く、回線速度に不満がある場合も我慢して使用する必要があります。
また、無料でインターネットを利用することが可能となっていますが、ほとんどのマンションではインターネット料金がもともとの家賃に上乗せされている場合が多いため、その点注意が必要です。
自分のマンションがどのインターネット対応状況か確認する方法
続いて、マンションにインターネット回線が導入されているかどうかを確認する方法を見ていきます。
NTTフレッツ系光回線の公式サイトで確認する
「インターネット対応マンション」で、フレッツ光回線がひかれている場合、好きな光コラボを選択可能することが可能です。
マンションがNTTのフレッツ系の回線を利用した光コラボ回線が利用可能かどうかについては、それぞれフレッツ光NTT東日本公式ホームページ、NTT西日本公式ホームぺージで確認ができます。
例えば、NTT東日本の場合、「提供エリアの確認」から、調べたい物件の郵便番号を入力します。(郵便番号が分からない場合、住所から確認することも可能です)
調べたい物件名が見つかるまで、住所を絞り込んでいきます。
調べたい物件が見つかったら、物件名を選択すると、提供エリアかどうかが確認できます。フレッツ光に対応していれば光コラボが利用できるということになります。
電話の場合は以下の番号へお問合せください。
受付時間:午前9時~午後5時
土日・休日も営業(年末年始を除きます)
大家さん・管理人に確認する
物件表示の「付帯設備」表記に関しては、統一された基準があるわけではありません。光回線事業者の種類や配線の具体的な状況は管理会社や大家さんに確認することをおすすめします。
マンションの光回線の契約手順
マンションのインターネット対応状況別に、光回線の契約手順について解説します。
インターネット対応マンション、光ファイバー(光回線)対応マンションの場合
「インターネット対応マンション」、「光ファイバー(光回線)対応マンション」の場合、マンションの管理会社や大家さんに確認を取った上で、共用部分から自分の部屋まで工事で回線引き込みをする必要があります。
例えば、「@nifty光」マンションタイプの場合、利用までの流れは以下の通りです。
・@nifty光お申し込み
< WEBでお申し込みの場合>
WEBでお申し込みの場合 お申し込み情報入力時、希望の工事日をお伺いします。お申し込み後、お客様の工事希望日で工事日が 確定した場合はメールと書面にて確定のご連絡をします。工事希望日で工事日が確定しなかった場合は、 @nifty光受付センターより、工事日の調整についてお電話します。<電話でお申し込みの場合>
お申し込み後@nifty光受付センターより、工事日の調整についてお電話します。・資料のご送付
お客様のお申し込み情報が到着後、@niftyから「@nifty ご契約内容のご案内」「開通のご案内」をお届けいたします。「@nifty ご契約内容のご案内」は登録住所(お申し込み時に@niftyにご登録いただいた住所)、「開通のご案内」は設置先住所(インターネット回線を設置する場所の 住所)にお届けいたします。
・光回線の工事(開通工事)
光回線の工事は土日祝も行えます。マンション内共有スペースでの工事と室内への光ケーブル引き込みを行います。光回線の工事はお客様環境によって立ち会いの有無は異なります。 立ち会い不要の場合は、対応機器を開通日までにお送りします。詳細は@nifty光受付センターよりご案内いたします。
・パソコンの設定
パソコンや通信機器の設定をすると、@nifty光でインターネットをご利用いただけます。
インターネット完備マンションの場合
「インターネット完備マンション」の場合、すでに部屋まで光回線が引かれていれば工事不要です。
部屋にはすでに光コンセントが設置してあるので、そこにLANケーブルを挿し込むだけでインターネットが利用できます。
ただし、マンションにもともと引かれている回線は、1本の回線を各部屋に分配しているため、インターネットの利用が集中する夜の時間帯などで、極端に速度が低下してしまうことがあります。
マンションのインターネット回線の仕組みについては、こちらの記事をご覧ください。
全戸一括型マンションのインターネットが遅い!その原因と対策とは?
インターネット完備マンションで「ホームタイプ(一戸建てプラン)」を選択する方法も
「インターネット完備マンション」のように、すでにマンションに引かれている回線や設備に不満がある場合、個別に光回線事業者の「ホームタイプ(一戸建てプラン)」を利用する方法もあります。
1本の回線を複数世帯で共有するマンションタイプと違い、自分一人で回線を独占して利用できるため、より快適にインターネットを利用することが可能ですが、新たに回線を引くためには工事が必要になるため、必ず事前にマンションの管理会社か大家さんの許可を得る必要があります。
また、建物の規模やエリアによっては契約ができない場合もあり、マンションでの「ホームタイプ(一戸建てプラン)」利用に対応しているかどうかを含め、光回線事業者の確認が必要です。
前述の「マンションがインターネット対応状況か確認する方法」で、確認結果が「集合住宅にマンションタイプの設備がない」となった場合は、ホームタイプの回線導入を検討しましょう。その際は、光回線事業者との工事日調整までに以下のチェック項目を確認しておくと、手続きがスムーズに進みます。
<チェック項目>
1.管理会社名
2.管理会社担当者名
3.管理会社担当者連絡先
4.MDF室施錠の有無
5.ビス止め穴あけの可否
6.入館申請書必要の有無
7.工事許可申請書必要の有無
8.管理会社指定の工事日指定の有無
まとめ
マンションでインターネット回線を引く場合、既にどのような回線がどこまで引かれているかによって、選択できる回線が異なってきます。
物件表示で「インターネット対応、光ファイバー対応」の場合、提供エリア内であれば好みの回線を選ぶことが可能ですし、既に回線契約がされている「インターネット完備」の場合も、管理会社や大家さんに確認の上、「ホームタイプ(一戸建てプラン)」を契約することで自分の好みの光回線事業者と契約することも可能です。
引っ越しや転居で新たにマンションに住み替える場合、どのような選択肢があるか事前に確認し、快適なインターネット環境を整えることをおすすめします。
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