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メッシュWi-Fiとは|中継器との違いも解説

2021/06/03

最近、耳にする機会が増えた「メッシュWi-Fi」という言葉。Wi-Fiの新トレンドワードなのですが、「よくわからない」「なんとなく理解できるけど……」という方も多いのでは? そんなメッシュW-Fiについて解説していきます。

メッシュWi-Fiとは

そもそも「メッシュWi-Fi」とは何かと聞かれたら、ポイントは文字通り、“メッシュ”にあります。

メッシュは、英語で“網”“網目状”などを意味します。それをWi-Fiに置き換え、「網目状に張り巡らされたWi-Fi(ネットワーク)」だと考えれば、イメージしやすいのではないでしょうか。

メッシュWi-Fiは、少し前までは公衆Wi-Fiや電波のアクセスポイントなどに用いる専門技術・用語でした。家庭用Wi-Fiルーターでも多用され始めたのは、ここ1年ほどかもしれません。

Wi-Fiネットワークに接続する機器数が増えると負荷が高まり、速度低下につながることは多くの方がご存じだと思います。この負荷を分散させる技術がメッシュWi-Fiなのです。

メッシュWi-Fi対応製品(ルーター)を見ると、本体(親機)+専用中継器という構成になっているはず。専用中継器は単体購入もでき、追加で増やすことも可能です。

メーカーによって異なる名称もありますが、この“専用中継器”は「サテライト」と呼ばれる規格機器で、親機ルーターの負荷を分散させる、分身のようなものだと考えればわかりやすいでしょう。

メッシュWi-Fiのサテライトと中継器の違い

従来からのWi-Fiネットワークにも“中継器”という概念がありますが、メッシュWi-Fiのサテライト(専用中継器)とは、違うものなのでしょうか。

従来の中継器は、その名の通り“電波を中継する”機器に過ぎませんでした。コンセントや有線LANで使用する、延長コード的な役割の機器だと思えばいいでしょう。戸建て住宅の1階と2階、本屋と離れなどで同じWi-Fiを使いたい場合には、必要な機器です。

ただし、こうした中継器は“中継機能”しか持たず、中継器と接続機器が増えれば親機の負荷も高まります。中継器の複数台使用も難しいでしょう。

一方、メッシュWi-Fiのサテライトは理論上、何台でもOK。もちろん多すぎれば弊害も出てくる可能性もありますが、一般的に5台程度までなら問題ないでしょう。

親機~サテライト~サテライト~接続機器といった多段中継も可能ですから、戸建ての広い家で、寝室や浴室など家の中どこでもWi-Fiを使いたい場合にピッタリな通信規格と言えます。

近年は家庭でのWi-Fi依存度が高まっており、「Wi-Fi 5」で最大4台だった同時通信可能機器も、最新の「Wi-Fi 6」ではMAX8台に。接続機器が増えるほど“メッシュWi-Fi効果”も実感できることでしょう。

今後のWi-Fiネットワーク構築では、必須条件になっていくかもしれません。

メッシュWi-Fiのメリット&デメリット

ここで改めてメッシュWi-Fiを利用する主なメリットをまとめてみます。

(1)Wi-Fiルーターなどより、広く電波を行き渡らせることが可能
(2)ルーターの負荷分散
(3)IoT家電・スマート家電との連携がしやすい
(4)基本的にIPv6に対応

ただし、メッシュWi-Fiにもデメリットはあります。

(1)メッシュWi-Fiだけでは使えず固定回線ほかネット環境が前提
(2)元となる回線速度が遅いとWi-Fi速度にも期待できない
(3)有線LANを3台以上接続する場合スイッチングハブが必要
(4)1台あたりの電波が弱い

メッシュWi-Fiは複数台の使用時に負荷集中を防ぐ規格ですが、どうしても親機の電波は弱くなりがち。親機1台の従来型Wi-Fiに比べ、電波の強さが半分程度まで落ちることもあります。

複数台での利用を前提としており、安定した電波供給はしてくれますが、1台あたりの通信速度は単体で利用した際に比べると若干、遅く感じる傾向も。その意味では、実用的な速度は維持してほしいと考えているユーザー向けとも言えるかもしれません。

また格安Wi-Fiルーターが市場に出回る昨今、メッシュWi-Fi対応製品は割高に感じる人もいるでしょうし、異なるメーカーの親機とサテライトに互換性がなく、同一メーカー&シリーズでそろえる必要があります。

導入には、家庭内Wi-Fiネットワークの一新が不可欠なわけですが、一般家庭ではデメリットよりメリットが大きく、今後は価格面も含め、導入の敷居が低くなると考えられます。

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