
UNIの点滅は故障?光終端装置ONUのランプの状態の意味と異常時の対処法
2021/12/13光回線を契約すると必ず設置されるONU。ONUは光回線を使ったインターネット通信を行うために不可欠な機器です。
ONUが正しく動作しないとインターネットへ接続できないため、インターネット接続が不安定なときは、ONUの状態をチェックすることをおすすめします。ONUの状態はランプを確認するとわかりますが、種類ごとに役割や意味が異なります。
そこで、本記事ではONUの状態別に各ランプの意味を紹介し、異常が発生したときの対処法を解説します。
インターネットに繋がらず困っている人は参考にしてください。
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ONUとは
ONUとは回線終端装置と呼ばれる機器で、光回線を使う上で欠かせないアイテムです。
光回線を使ってインターネット通信をするには、光信号とデジタル信号を相互に変換しなければいけません。光信号から送られる信号はデバイス側では認識できないため、ONUがデジタル信号に変換します。
また、デバイス側が送信するデジタル信号は光ファイバーが認識できないため、データを送信するときはONUが光信号へ変換します。
ONUは光ファイバーとデバイスの信号を相互変換して、インターネット通信を可能にする役割をしているわけです。
ONU(光回線終端装置)とは|ルーターやモデムとの違いをわかりやすく解説
ONUのランプと状態が意味するもの
ONUには以下4つのランプがあります。
・認証ランプ
・UNIランプ
・光回線ランプ
・電源ランプ
上記4つのランプはそれぞれ別の役割をしています。
ONUの各ランプの役割や、状態ごとの意味を解説します。
認証ランプ
認証ランプはONUの状態を表しています。
認証ランプの状態別に意味をまとめると以下の通りです。
状態 |
意味 |
消灯 |
装置運用準備中か装置故障 |
緑点灯 |
正常な状態 |
認証ランプが消灯している場合、ONU本体に不具合が発生していると考えられます。
UNIランプ
UNIランプは無線LANルーターやデバイスとの接続状態を表しています。
UNIランプの点灯状態は以下のことを意味します。
状態 |
意味 |
消灯 |
ONU機能が利用できない |
緑点灯 |
ONU機能が利用できる |
緑点滅 |
ONU機能でデータ通信中 |
UNIランプが消灯している場合、ルーターやデバイスとの接続できていない状態です。
光回線ランプ
光回線ランプはONUが光ケーブルと接続できているかを表しています。
状態 |
意味 |
消灯 |
論理リンクダウン状態 |
緑点灯 |
正常な状態 |
橙点灯 |
装置運用準備中か装置故障 |
橙点滅 |
ファームウェアのダウンロード中 |
光回線ランプが消灯している場合、何らかの原因で光ケーブルに接続できていない可能性があります。
電源ランプ
電源ランプは名前の通り、ONUに電源が入っているかを表しています。またONUが故障していないかもチェックするポイントです。
状態 |
意味 |
消灯 |
電源が入っていない |
緑点灯 |
電源が入っている |
赤点灯 |
故障 |
赤点滅 |
ファームウェアのダウンロードが完了している |
電源ランプが消灯している、赤点灯している状態は異常と認識してください。
ランプが緑点灯、または赤点滅している場合は問題ありません。
赤点滅している場合はファームウェアのダウンロードが完了している状態ですが、インストールは自動で行われるので操作は不要です。
ONUランプ異常が発生した時の対応
インターネット通信が行える状態では、ONUのランプすべてが緑点灯しています。通信中はUNIランプが緑点滅します。
どれかのランプが1つでも異なる状態なのであれば、問題が発生していると考えましょう。
そこで、以下の異常パターンに分けて対処法を解説します。
・UNIランプ:「消灯」している場合
・光回線ランプ:「橙点灯」「消灯」している場合
・電源ランプの状態:「赤点灯」「消灯」している場合
ホームゲートウェイを利用している人も参考になる内容です。
認証ランプが「消灯」している場合
認証ランプが消灯する原因は、ONUの一時的な不具合か故障と考えられます。
そのため、一度ONUの電源を落として再起動してみましょう。ONUを再起動すると問題が解決するケースは意外と多いです。
ONUを再起動しても認証ランプが点灯しない場合、故障している可能性があるため、再起動しても問題が解消されないのであれば、契約している回線事業者へ連絡してください。
UNIランプが「消灯」している場合
UNIランプが消灯している状況では、ONUがルーターやパソコンとの接続ができていないと考えられるため、ONUとルーター、パソコンがしっかり接続できているか確認してください。
ONUと接続しているLANケーブルの差し込みが甘いパターンは珍しくないので、チェックして損はありません。
また、接続に利用しているLANケーブルの故障も考えられるので、ケーブルの交換も試してみたいところです。
光回線ランプが「橙点灯」「消灯」している場合
光回線ランプが消灯している状況では、ONUと光ケーブルが接続できていない可能性が高いため、ONUがしっかりと光ケーブルに繋がっているかをチェックしてください。
光回線ランプが橙色に点灯している状態が続く場合、ONUの故障が考えられるので契約事業者に連絡しましょう。
電源ランプが「赤点灯」「消灯」している場合
電源ランプが消灯しているか、赤点灯しているかで対処法は異なります。
電源ランプが消灯している場合、ONUがコンセントに差し込まれているか確認してください。
電源ランプが赤点灯している場合はONUが故障している可能性が高いので、契約している回線事業者へ連絡して交換してもらいましょう。
ONUと同様にWi-Fiルーターも最大25カ月間無料でレンタルできる
ONUの状態を正常に戻しても通信速度が安定しない場合、回線やプロバイダーの品質に問題がある可能性が考えられます。
光回線の最大通信速度は1Gbps以上ですが、「IPv6」接続対応の有無によっても実効速度は変わってきます。
IPv6は回線が混雑しやすい休日・夜間帯なども混雑しにくい通信経路を利用できるため、安定した通信が利用できる通信方式です。
もし契約中の回線やプロバイダーがIPv6接続非対応の回線であれば、IPv6接続対応なだけでなく、IPv6対応の無線LANルーターを最大25カ月間無料でレンタルできる「@nifty光」など対応事業者への乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
※2021年12月時点の情報です。
※本文中に記載されている通信速度は理論値です。必ずしもこの速度が保証されているものではなく、お客様の通信環境や接続の時間帯などによっては、思うように速度が出ない場合や接続が不安定な場合があります。