
無線LANとは?Wi-Fiとの違い解説
2022/08/30ケーブルを使わずにインターネットに接続するツールとして認識されている「無線LAN」。
無線LANとWi-Fiを同じものと思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、無線LANとWi-Fiは別のものを指します。正しい知識を身につけて、快適なインターネット環境作りを目指していきましょう。
本記事では、無線LANについてWi-Fiとの違いを交えて解説します。
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Wi-Fiとの違いでわかる無線LANとは
無線LANとWi-Fi、どちらもケーブルなしでインターネットに接続する方法と思われがちですが、それぞれの用途はまったく異なります。
無線LANとは
無線LANとは、複数のコンピューターを接続するネットワークを指します。
無線LANについて知るために、まずLANやネットワークについて理解する必要があります。
LANとは
LANは「Local Area Network」を略した用語です。
家庭や会社、学校など、一定の範囲内にあるコンピューターが相互通信できるネットワークをLANと呼びます。
ネットワークはコンピューター同士を繋げることを指し、同一のネットワークに複数のコンピューターを接続すると、相互に情報の送受信が可能になります。
無線LANはケーブルなしでコンピューター同士を繋ぐ
LANを構築するには、LANケーブルを使ってルーターと複数のコンピューターを繋ぐ必要がありましたが、無線LANが登場したことでケーブルを使う必要がなくなりました。
無線LANによってルーターが通信を電波へ変換するため、ケーブルを使わずに相互通信が可能になります。
無線LANはインターネットへの接続ツールでもある
無線LANは自宅や会社などで複数のコンピューター同士を繋ぐツールといえますが、無線LANと有線LANは、どちらもルーターをインターネット回線に接続することで、LANを通してインターネット回線を共有でき、コンピューターでのネット利用が可能になります。
現在では無線LANを使って、インターネットに接続することが一般的になったため、「無線LANはインターネットの接続ツール」と認識する人が多くなったのでしょう。
Wi-Fiとは
Wi-Fiは数ある無線LANの認定規格の1つにすぎず、インターネットへの接続方法を指す用語ではありません。
実はWi-Fiが普及する前から、無線でパソコンをルーターに接続する方法はありましたが、パソコンやルーターによって規格が異なり、同じメーカーでないと接続できないという問題が発生しました。
そこで1999年にWECA、現在のWi-Fi Allianceが創立されます。
WECAは無線LANの国際標準規格として「IEEE802.11」を定めました。そして、問題なく無線LANでの通信が行えるテストをクリアした製品に、Wi-Fiのブランド名を与えるようになります。
その結果、Wi-Fiは無線LAN通信のスタンダードな規格として普及し、今や無線LANでの通信が行えるデバイスのほとんどが、Wi-Fiの認証を得ています。
以上の経緯があり、「無線LANに接続する」ことを「Wi-Fiに接続する」という認識が生まれたわけです。
無線LANのメリット
無線LANはより便利にインターネット接続を可能にするツールで、活用すると以下の3つのメリットがもたらされます。
・通信範囲内ならデバイスの移動が楽にできる
・簡単に複数のデバイスを同時接続できる
・通信範囲の拡大もできる
通信範囲内ならデバイスの移動が楽にできる
無線LANではケーブルがかさばるデメリットがなく、通信範囲内なら簡単にデバイスを移動する事ができるため、自宅や会社のあらゆる場所でノートパソコンを使いたい場合、無線LAN環境が重宝されます。
スマホ以外にも有線ポートがないパソコンやゲーム機が増えた今、無線LANはあらゆるデバイスを活用できるツールとなっています。
簡単に複数のデバイスを同時接続できる
有線LANでは複数のデバイスを同時に接続する場合、それぞれの端末にケーブルを繋ぐ必要があった 、ルーターまわりの配線が乱雑になりがちです。
無線LANはケーブルを使わず複数のデバイスを同時に接続できるので、利用したい端末が多くてもケーブル が増えることはありません。
通信範囲の拡大もできる
無線LANでの通信範囲はルーターのスペックで異なり、状況によっては特定の場所で利用できない場合がありますが、無線LANでは中継機を設置することで、通信範囲の拡大が可能です。
スペックの高いルーターを使って、通信範囲を拡大する方法も選べます。
無線LANのデメリット
無線LANには以下3つのデメリットもあります。
・速度はルーターや回線の品質で左右される
・同時接続台数はルーターのスペックで異なる
・電波干渉が起こる恐れがある
速度はルーターや導入回線のスペックによって違う
無線LANでの通信速度は、ルーターや導入する回線の性能に影響されるため、ルーターのWi-Fi規格も重要になってきます。
後ほど「光回線で無線LANを導入する方法」の項目で解説しますが、利用する回線はIPv6対応の光回線が適しています。
IPv6対応ルーターの選び方
同時接続台数はルーターのスペックで異なる
無線LANでは、同時に接続できるデバイスの台数はルーターのスペックによって異なるため、無線LAN環境を構築する際は、利用したいデバイスの台数にあわせてルーターを選びましょう。
最新のWi-Fi規格に対応しているルーターでも、製品によって同時接続台数は違うので確認が必要です。
電波干渉が起こる恐れがある
無線LANでは、以下2種類の周波数帯から接続する電波を選べます。
・2.4GHz
・5GHz
2.4GHzは他の電化製品でも使われている周波数帯です。
そのため、2.4GHzを利用している際、デバイスの近くに家電製品があると双方の電波が干渉して通信状態が悪くなる恐れがあります。
電波が干渉しているかもしれないと感じたら、5GHzを利用しましょう。
Wi-Fiの周波数2.4GHzと5GHzとの違い
光回線で無線LANを導入する方法
自宅や会社で無線LANを使ってインターネットに接続するには、ネット回線が欠かせません。
無線LANを導入するなら、光回線が適しています。光回線は光ファイバーを使って通信を行うので、状態が変化しやすいモバイル回線を使うモバイルルーターより通信状況は安定します。
快適な無線LAN環境を導入する場合、以下3つのポイントを確認してください。
・高速通信が可能なIPv6に対応しているか
・簡単に無線LANルーターを導入できるか
・契約費用の負担を抑えられるか
上記3つのポイントをすべてクリアしているプロバイダーはいくつかありますが、なかでもおすすめなのは「@nifty光」です。
@nifty光では、IPv6接続に対応した高規格の無線LANルーターを最大25カ月間無料でレンタルできます。
またキャッシュバックや割引などの契約特典があり、低コストで無線LANを導入できるのも魅力です。
ぜひこの機会に検討されてみてはいかがでしょうか。
※2022年8月時点の情報です。