
2025年(令和6年分)確定申告期間はいつからいつまで?マイナンバーカードとスマホでe-Taxネット申請のやり方
2025/01/152025年(令和6年分)の所得税、贈与税の確定申告相談及び申告書の受付は2025年(令和7年)2月17日(月)に開始し、申請期限は3月17日(月)までです。
※延納制度を利用する場合の延長期限は2025年(令和7年)6月2日(月)まで
これまでの確定申告は用紙を作成して税務署に提出するアナログ形式が一般的でしたが、オンライン化が進みスマホでもネットで確定申告が可能になっています。
本記事では、マイナンバーカードとネットを使ってスマホで確定申告をする方法を解説します。
スマホからe-TAX申請のサポートをしてほしい方はこちら
また、確定申告の申請内容について無料相談したい方は「専門家相談サポート」をご利用ください。
スマホでの確定申告でできること
スマホでできる確定申告の所得対象
スマホで行う確定申告では、以下の所得を申告できます。
・事業所得 ※
・不動産所得 ※
・給与所得
・雑所得
・一時所得
・上場株式等の譲渡所得・配当所得(特定口座のみ)
※事業所得、不動産所得をスマホ専用画面で申告できるのは、確定申告書等作成コーナーで青色申告決算書・収支内訳書を作成した場合に限ります。
スマホでできる確定申告の控除対象
また以下の控除対象となる項目も申告が可能です。
・すべての所得控除(雑損控除含む)
・政党等寄附金特別控除
・災害減免額
・外国税額控除
・予定納税額
・本年分で差し引く繰越損失額
スマホで確定申告できる方
スマホで確定申告ができるのは以下に該当する方です。
給与所得の方
例:サラリーマンの方で、医療費控除やふるさと納税(寄附金控除)、住宅ローン控除などを適用する方
年金受給者の方
例:年金受給者の方で、医療費控除などを適用する方
特定口座年間取引報告書をお持ちの方
上場株式等の譲渡損失額(前年繰越分)がある方
個人事業者や不動産収入がある方
※青色申告決算書・収支内訳書を作成していない方
スマホの確定申告ではじめに準備が必要なもの
スマホで確定申告する場合、基本的には以下のものを準備しておきます。
・還付金の受取口座の番号
・源泉徴収票
・控除対象となる費用の明細、証明書
マイナンバーカード、還付金の受取口座番号は必須です。
源泉徴収票や控除対象費用の明細などがある場合は用意しておきましょう。
スマホで確定申告する方法
スマホでの確定申告方法は以下の2種類あり、手続き方式が異なります。
2.ID・パスワード方式
ここでは、マイナンバー方式で申請する方法について解説します。
マイナンバーカード方式で行う手順
マイナンバーカード方式で確定申告を行う場合、おおまかな手順は以下の通りとなります。
1.マイナポータルアプリで事前設定の準備をする
2.確定申告の事前設定をする
3.確定申告書等作成コーナーから手続きをする
マイナンバーを使って申告する場合に必要なもの
マイナポータルと連携してマイナンバーカードを使って確定申告をする場合、以下の5つが必要です。
2.マイナポータルアプリのインストール
3.マイナンバーカード発行時に設定した以下のパスワード
4.利用者証明用電子証明書(数字4桁)
5.署名用電信証明書(英数字6文字以上16文字以下)
すべてのスマホがマイナンバーカード読み取りに対応しているわけではないため注意が必要です。
※2025年よりAndroidではマイナカード読み取り不要に変更されています
マイナンバーカード読み取り対応の機種は「公的個人認証サービスポータルサイト」で確認できます。
またスマホでの確定申告では、「マイナポータル」アプリを利用するのでインストールしておきましょう。
事前設定の準備をする
事前設定をする際は、まずスマホでマイナポータルアプリを起動して以下の手順を実施します。
1.「利用者登録/ログイン」をタップ
表示される「利用者登録/ログイン」画面で「利用者登録」をタップ

2.マイナポータルアプリが起動したら、利用者証明用電子証明書のパスワードを入力
3.マイナンバーカードをテーブル等に置く
4.スマホをマイナンバーカードにかざす

「ログインに成功しました」と表示されたら、次に以下の手順を実施しましょう。
1.「利用者登録へ進む」をタップ

2.画面の指示に従って必要な情報を入力
3.「利用規約に同意して確認へ進む」をタップ
4.確認画面で入力情報に誤りがないかチェックする
5.間違いがなければ「利用者登録する」をタップ

6.「トップページへ戻る」をタップ
確定申告の事前設定をする
トップページが表示されたら、以下の流れで進みます。
1.「もっとつながる」をタップ
2.「確定申告の事前準備をする」をタップ

3.画面の指示に沿って必要な情報を入力して進む
4.「次の手順に進む」をタップ
5.画面の指示に沿って②で選択した利用している保険会社や控除証明書などの民間送達サービスを選択して連携設定を行う
6.「e-TAXと連携する」をタップ
「同意確認」の画面が表示されたら、以下の手順で進みます。
1.「同意」をタップ
2.「アカウント登録用情報の送信」の画面で「マイナンバーカードから読み取り」をタップ

そして画面の指示に沿ってスマホでマイナンバーカードを読み取り、以下の通りに進みます。
1.「アカウント登録用情報の送信」の画面で「送信」をタップ
2.「マイナンバーカードの読み取り」をタップ
再度、画面の指示に沿ってスマホでマイナンバーカードを読み取ります。

次に表示される画面では、状況に応じてタップする項目を選びます。
以前にe-TAXを利用したことがある人は、以下の手順で進んでください。
1.「利用者識別番号・暗証番号をお持ちの方はこちら」をタップ
2.利用者識別番号と暗証番号を入力して「同意」をタップ
e-TAXを利用したことがなければ「初めてe-TAXをご利用される方はこちら」をタップします。
あとは画面の指示に沿って利用者情報を入力して、手続きを進めれば完了です。
確定申告書等作成コーナーから手続きをする
マイナンバーカード方式で確定申告を行う場合、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。
そして以下の手順を行います。
1.「作成開始」をタップしてください。
2.画面の指示に従って収入や控除の質問へ回答する
回答する質問はパターンによって変わりますが、主なものは以下の通りです。
・確定申告をする年分
・申告する収入
・源泉徴収票は1枚のみか
・各種控除を受けるか
・提出方法
次に以下の手順で進みます。
1.「Q 提出方法を選択してください」で「e-Tax(マイナンバー方式)」にチェックを入れる
2.「連携する」を選択
3.「次へ」をタップ
4.「申告書作成前の確認」の画面で「同意した次へ」をタップ
5.「マイナポータルへ移動」の画面で「次へ」をタップ
マイナポータルアプリが起動したら、スマホでマイナンバーカードを読み取ります。
マイナンバーカードを読み取ったら、以下の流れで進みましょう。
1.「次へ」をタップ
2.「e-TAX登録状況の確認」で「次へ」をタップ
3.登録情報に間違いがないか確認して「次へ」をタップ
あとは画面の指示に従って各項目への回答、収入や控除の金額入力を行い、作成した情報をe-TAXで送信すれば完了です。
※手続きの詳細は国税庁のサイトにてご確認ください
スマホで確定申告する場合の注意点
スマホで確定申告をする場合、以下の3つに注意する必要があります。
2.一部書類の提出が必要な場合がある
3.現金での納付は税務署での手続きになる
上記3点を把握しておくと、よりスムーズに確定申告ができます。
1.マイナンバーカードの発行には時間がかかる
マイナンバーカードはすぐに発行できるわけではなく、市役所で申請してから約1カ月かかります。
そのため、スムーズに確定申告を行うには前もってマイナンバーカードを発行しておく必要があります。
まだマイナンバーカードを発行していない人は注意が必要です。
マイナンバーカードでできることや作り方、メリット・デメリット解説
2.一部書類の提出が必要な場合がある
スマホで確定申告をする場合も、確定申告をしてから5年間は税務署から書類の提出を求められる場合があるので、手続き後も以下の書類は残しておきましょう。
・本人確認書類
・収支内訳書
・源泉徴収票の原本
・医療費控除の明細書
・寄附金の受領証
3.現金での納付は税務署での手続きになる
スマホで確定申告を行う際、税金の支払い方法は以下の7つから選択できます。
1.e-TAX申告後、口座引落しによる納税
2.口座振替納税
3.クレジットカード納付
4.インターネットバンキングやATM等から納付
5.QRコードでのコンビニ納付
6.スマートフォンアプリ納付
7.現金払い
現金での支払いは、税務署でしか行えないため注意が必要です。
現金で支払いを選ぶと、せっかくスマホで確定申告して税務署に行く手間をなくしたメリットがなくなってしまうため、現金払い以外の方法をおすすめします。
※手続きの詳細は国税庁のサイトにてご確認ください
e-TAXの操作は「@nifty まかせて365」、申告の内容は「専門家相談サポート」でサポートします
スマホでの確定申告は一度やってしまえば手順を把握できますが、初めての場合はe-TAXの操作につまずく可能性も考えられます。
そんな場合に役立つのが「@nifty まかせて365」です。
@nifty まかせて365は、スマホやパソコンなどの操作をサポートしてくれるサービスで年間17,000件以上のサポート実績があります。
@nifty まかせて365の相談窓口は365日無休で電話はすぐつながり、専用ツールでパソコン・スマホ画面を遠隔で確認できるので、確定申告での操作がわからない場合でも頼りになるでしょう。
また、確定申告での提出操作以前に、確定申告の申告書の作成の仕方などで相談したい場合や、専門家に代行してほしい場合は、24時間・年中無休の「専門家相談サポート」で約15分程度の無料相談が可能です。
※相談内容、お住まいの地域、時期によってはお受けできかねる場合もあります。
今年の確定申告でのサポートの利用を検討してみてはいかがでしょうか?
・e-TAXの操作については「@nifty まかせて365」へご相談ください
・申告書の作成相談は「専門家相談サポート」へご相談ください
※2025年1月時点の情報です。
源泉徴収票が必要なタイミングとは?基本的な見方と共にわかりやすく解説
