
海外出発前はデータローミング設定を確認! オンとオフでは料金が大違い!?
2015/08/20年末年始やゴールデンウィーク、夏期休暇など海外旅行へと出かける機会はあるだろうし、仕事で渡航するという人も多いことだろう。そんなときに確実に知っておきたいのが「データローミング」という言葉だ。
◆高額請求を避けるためにデータローミングはオフに!
IT小ネタ帳の別記事でも取り上げたことがあるが、 データローミングについて改めて説明すると、「スマホやタブレットなどで使っている電波(docomo、au、ソフトバ ンクなどの各キャリア)が届かない場所へ行った際に、各キャリアが提携している現地の携帯会社の電波受信を可能にして通信できるようにする機能」のことを指す。
つまり、データローミング機能をオンにしておけば、日常使っているAndroidやiPhoneといったスマホが海外でも通信が可能となり、インターネット接続 ができるという便利な機能だ。ただし、スマホを初期設定のまま海外へと持っていき使用すると、普段よりも通信費が高額になってしまうことがあるから注意が必要だ。
海外でのスマホ利用で失敗しないためには、渡航前に設定をしっかりと確認しておくことが大事となる。とにかく高額請求を避けたいという人は、データローミング機能をオフにしておくのが無難だ。
Androidであれば「設定」→「無線とネットワーク」、iPhoneなら「設定」→「モバイルデータ通信」と進んでいけばローミングの設定が出てくるので、タップしてオフに。iPhoneなら「設定」→「モバイルデータ通信」→「データローミングをオフ(※iPhone5以降なら「4G/LTEをオンにする」もオフ)にしよう。
これで勝手に現地の回線につながり、高額な利用料金を請求されるという事態は避けることができる。
◆電話もネットも使いたい人は海外用のパケット定額プラン
そうはいっても渡航先でもスマホを使いたいという人も、もちろんいることだろう。そんな人は、自分が持ち込むスマホが渡航先で使用できるかどうかを、まずは確認。多くの国が対応しているので、それほど神経質になる必要はないかもしれないが、念には念を入れておきたい。
続いて各キャリアが用意している海外用のパケット定額プランを見てみよう。大手キャリアであれば海外向けのサービスが提供されていて、利用料金は1日あたり2000~3000円ぐらいが相場。しかも簡単な設定さえすれば、申し込み不要で使うことができる
ここで重要なのは対応エリアで、各キャリアが提供する海外の通信会社の電波を利用できるエリアであることが条件となる。万が一、エリアからはずれた地域だった場合、そこで通信を利用すると料金が高額になってしまう恐れも……。
各キャリアとも海外パケットサービス利用をサポートするアプリも用意されているので、そちらを利用するのがより安全だろう。こうしておけば、音声通話もデータ通信も利用料金が想像以上にふくらむ心配もないはずだ。
◆海外での通信費の節約にはSIMフリースマホ&プリペイドSIMを活用
もう少し通信費を節約して使いたいという人には、宿泊するホテルのWi-Fiや、渡航先の街中に設置されたWi-Fiスポットを利用するという手段もある。また、NifMoほかSIMフリースマホユーザーであれば、割安な料金設定で利用できることが多いプリペイドSIMカードを利用するのも手かもしれない。
海外でデータ通信を行う場合、どういう方法がもっとも料金を抑えることができるかがを考えたとき、どれぐらい滞在するかもポイント。渡航先によっても左右されるだろうが、短期の滞在であればプリペイドタイプのSIMカードを使うのが一番リーズナブルと言える。SIMフリースマホは国内だけでなく海外で使えるものもあり、海外で利用するには「現地で購入できるプリペイド式のSIMカード」を端末に挿せばOK。これはAndroidでもiPhoneでも同じだ。
ほかにも「国際ローミング対応の国内SIMカード」を挿す方法もあるが、この場合、海外では音声通話やSMSしか使えないケースも多い。その点について、現地で購入できるプリペイド式のSIMカードであれば、データ通信まで完備しているのでありがたい。
プリペイドSIMを利用する際には国ごとでの買い換えや差し替えが面倒に感じる人もいるかもしれないが、実は多くの国で共通して利用可能なプリペイドSIMがあったり、最初かSIMカード2枚を入れておける「デュアルSIM対応」の機種なども登場しており、そちらを有効活用すれば手間いらずで便利だ。
プリペイド式のSIMカードの購入も簡単で、各国の空港に販売機が設置されていたりするほか、渡航先に応じた海外用のSIMカードを日本国内で購入することも可能。滞在日数に合わせて、2週間程度で一定量が使えるものや、1日あたりの定額料金で使い放題なものなど、ニーズに合わせて購入しよう。
◆電話やネットを使わないならデータローミングをオフにし機内モードをオン!
長期の滞在や頻繁に海外に行くようであれば、1万円前後で購入できるSIMフリーのルーターの使用や、海外で使えるモバイルルーターをレンタルしておくのもあり。ただし、渡航先によって使える電波が違う場合もあるので国や地域ごとにルーターが対応しているかをチェックする必要がある。
なかには音声通話もデータ通信もしないという人もいるかもしれないが、その場合は機内モードをオンに。こうしておけばスマホの電源が入っていっても、一切の通信が遮断され、利用料金が発生することはない。通信を利用する機能は使えないが、それ以外のものは使えるので、デジカメ代わりにするという使い方もありかも。
海外へ行く前には面倒がらずに通信設定の確認を忘れずに行い、自分がキャリアのスマホかNifMoなどのSIMフリースマホを使っているかでデータローミングの設定確認などを実行。できる限り利用料金を節約するため、短期から中期滞在ならSIMフリースマホ+プリペイドSIM、頻繁に渡航または長期滞在ならSIMフリースマホ+モバイルルーターの組み合わせをオススメしておく。
※記事内容は2014年11月現在の情報を基に作成。(※2016年7月追記or更新)