スマホの使いすぎ?若者もビビる「頭がふわふわする」症状って一体何?

「頭がふわふわする」「浮遊感がある」といった不調を訴える人が増えている。脳卒中のリスクが高まる中高年のみならず、20歳前後のスポーツマンや10代の学生までもが、こうした症状にビビっているというのだ。
頭が痛いわけじゃないけど、ふわふわ浮いているような感じがする。車酔いにも似た状態が続いて、思うように頭が働いてくれない。もしかしたら、脳に疾患があるんじゃないのか……。そんな気にもなってくる。たとえ病院で異常なしといわれても、ふわふわ感が解消しなければいつまで経っても心配は拭えない。
さて、この「ふわふわめまい」。何が原因で起きるのだろうか。
◆「ふわふわめまい」の多くは肩まわりの“こり”が原因!?
筆者もめまいに襲われるたびに病院を訪れるクチである。まずは脳疾患を疑い、脳外科へ行く。なんでもないようなら、次は三半規管の問題を疑い耳鼻科へ。
自律神経のバランスを崩してもめまいを発症することがあるというので、生活習慣の見直しを図ったのだが、それでも不調が続いたため、病院を転々としていたら、昨年かかった脳外科でこんなことを耳打ちをされた。
「脳外科でも耳鼻科でも異常なしだったわけだから、原因はおそらく肩こりですよ。肩こってないですか?」
その医者が言うところによれば、「ふわふわめまい」が起きる原因は、肩まわりのこりにあるとのこと。首や肩まわりの筋肉が張りつめると、血管が収縮する。その結果、脳が酸欠になり、ふわふわと浮いているような感覚に襲われるのだという。
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◆スマホやゲーム機の操作も原因のひとつ!根を詰めやすい人は要注意!!
若い世代にも症状が現れているのは、スマホやゲーム機の操作、PC作業に長い時間を費やす人が増えているからだ。
人間の頭は体重の約10%分の重さがある。50kgの人ならば、約5kgが頭の重さに相当する。当然のことだが、頭のいい悪いは関係ない。人間の首は、猫一匹分より重いであろう頭部を常に支えている。
正しい姿勢で直立しているときはさほど問題ないのだが、下を向いてスマホをいじっているときなどは背中側にけっこうな負荷がかかっているのだ。これにより、首や肩まわりにこりが生じる。
特に注意が必要なのは、根を詰めやすい人。同じ姿勢を長時間キープすることで、こりが慢性化したり、ストレートネックになってしまうことも。
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◆「ふわふわめまい」解消にはストレッチが効果的!
さらに気をつけたいのは、体を左右非対称に傾けた状態での作業だ。片側の筋肉が張りつめると骨が引っぱられ、背骨全体が歪んでくる。そうなると、ふわふわめまいだけでなく、内臓諸器官の働きにも問題が生じる可能性が出てくる。
そんな「ふわふわめまい」の解消にもっとも効果的なのは「ストレッチ」だ。
両手を肩に添え、左右の肘を前後にぐるぐると回して肩甲骨まわりをほぐす。首を回すなどのストレッチを日常に取り入れて、こりを放置しないよう心がけよう。入浴も効果的といえるだろう。
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「ふわふわめまい」と混同しやすい症状のなかに、回転性めまいがある。また、ふわふわめまいの中にも、脳疾患が原因で起きるケースもあるので、肩まわりのストレッチをしてみても症状が改善しない場合は、医療機関に相談してみてほしい。
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