
パスワード管理アプリの不安は非クラウド型ソフト「KeePass」で解決
2019/10/23長く、複雑なパスワードを各所で要求される昨今。もはや覚えきれず、困っている方も多いのでは?そこで強い味方となるのが、パスワードを整理・保存する“パスワード管理アプリ”。なかでも安心感がマシマシな“非クラウド型”ソフトに注目してみます。
◆“非クラウド型”パスワード管理ならセキュリティ面も安心
パスワード管理アプリを取り上げた別記事「無料版も!“安全=覚えられないパスワード”は専用のアプリ管理がおすすめ」では、一般的な“クラウド型”と呼ばれるソフトを紹介しました。
クラウド型は、ネットワーク上にデータを置くことで、追加されたアカウント情報を自動的に上書き&別端末でも同期するタイプ。パソコンとスマホなど複数端末での利用も簡単で、利便性に優れています。
とはいえネットワーク上でパスワードを管理する以上、どうしても不正アクセスなどの不安が残ります。もちろん対策はできますが、いざ流出してしまうと手の施しようがないのも現実です。
そこでクローズアップされるのが、ローカルな環境(=自分の端末)でのみ使用し、アカウント情報を外部に持ち出さない“非クラウド型”。初心者の方には敷居が高いソフトかもしれませんが、本当にセキュリティを考慮するなら、やはり非クラウド型に勝るものはありません。
ただし、たとえばパソコンでパスワード情報を更新したなら、スマホからも手動で上書き保存しなければならないなど、利用時の手間は二重・三重に。使い始めてはみたものの、やっぱり面倒で・・・・・・というケースもあるでしょう。
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◆多機能な非クラウド型パスワード管理ソフト「KeePass」
まったく使ったことがないという人は、代表的な非クラウド型パスワード管理ソフト「KeePass(KeePass Password Safe/通称:キーパス)」から始めてはいかがでしょうか。
というのも、同ソフトは設定情報をクラウド同期へ移行することができるのです。クラウド型への乗り換えがスムーズに行える点は、「KeePass」の大きな特徴でもあります。
その際、パスワード管理のデータベースはクラウド上に移っても、開く鍵(=キーファイル)はローカル環境の「KeePass」に置かれたまま。
つまり、ネットワーク上のクラウドが不正アクセスを受けても、“鍵”がなければ侵入できない仕組み。安全性に関しては、かなり強固だと言えるでしょう。
もちろん、利用にはパソコンやネットワークの知識も要求されます。多機能でカスタマイズ性に富む「KeePass」だけに、煩雑な手順や利用スキルが不可欠な点は玉に瑕。それでも、データ保管場所(クラウド)を自由に選択でき、肝心の鍵を手元に置いておける安心感は、ほかにないもの。使ってみて損はありません。
具体的な使い方、設定手順などは解説サイトが多数あるので、ご覧になってみてはいかがでしょう。
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◆Android&iPhone向けの「KeePass」も
利用時はブラウザがID&パスワードを自動入力するように、「KeePass」が勝手にIDとパスワードを入力してくれます。いちいち起動する必要はないので、設定・管理以外は手間いらず。
また、「KeePass」にはAndroid用「KeePassDroid」、iOS用「MiniKeePass」といった派生ソフトもあります。もともとパソコン用途で多機能な「KeePass」を、スマホ用に特化・簡略化したアプリだと考えればいいでしょう。
こちらは本家「KeePass」より敷居が低く、WindowsパソコンやMacとの連携もOK。スマホ画面での細かい設定が苦でない方は、スマホ用アプリから導入されてもいいのでは?
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