
フレームレート(fps)とは?動画やゲーム、用途別に最適な数値の種類を紹介
2024/01/22動画やゲームの設定でよく目にする「フレームレート(fps)」。
フレームレートの数値はスマホやタブレット、パソコンで動画視聴やゲームを利用する際、映像がなめらかに描写されるかを左右します。
フレームレートの数値が高いほど映像はなめらかになりますが、フレームレートが高ければ良いものではなく、状況や用途によってはデメリットが生じる場合があります。
本記事では、動画やゲームの設定で用いられるフレームレートと最適な数値について解説します。
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フレームレートとは
映像は複数の画像をコマ送りに表示して構成されています。
フレームレートとは動画を再生する間、1秒間ごとに表示される画像の数を表す数値です。
1秒間に表示される画像の枚数が多いほどなめらかな映像が再生され、1秒間に表示される画像の枚数が少ないほど映像がカクついて再生されるため、フレームレートの数値は映像のなめらかさに影響します。
フレームレートの値の見方
フレームレートの数値は30fpsや60fpsのように「fps(エフピーエス)」で表されます。
フレームレートが30fpsであれば、1秒間で30枚の画像がコマ送りで表示されていることになるため、フレームレートの数値が高いほど映像はなめらかで視聴しやすいものとなります。
フレームレートの種類
フレームレートは代表的な数値によってタイプが分類されます。
大まかに分けると、以下の8通りです。
・1fps
・3fps
・24fps
・25fps
・30fps
・50fps
・60fps
・120fps
映像で使われている主なフレームレートは24fpsから30fpsで、より高画質な映像では30fps以上のフレームレートが設定されています。
日本のテレビ放送は地上波で30fpsで、BSの4K放送で50〜60fpsということを考えると、映像を快適に見るためのフレームレートは最低でも30fpsといえるでしょう。
DVDのフレームレートも30fpsである場合がほとんどですが、頻繁に視聴されるものでなければ、1〜3fpsと低いフレームレートに設定されている場合もあります。
用途別での必要なフレームレートの数値
必要なフレームレートの数値は、用途によって異なります。
インターネットで動画を利用する4つの用途別に、必要なフレームレートを解説します。
1.インターネット動画
2.Webカメラ
3.防犯カメラ
4.オンラインゲーム
インターネット動画
YouTubeやサブスク制の動画配信サービスのフレームレートは30〜60fps程度です。
数値の振れ幅が広いのは、動画や作品によってフレームレートが異なるためです。
古い動画や作品では数値が低く、新しいものであるほどフレームレートが高い傾向があります。
視聴する場合、フレームレートが30fps以上に設定されていると不便には感じないため、自分で作成した動画をインターネットにアップロードする場合、フレームレートを30fps以上に設定するのが望ましいでしょう。
Webカメラ
Webカメラのフレームレートはオンライン会議での利用を想定しているため、15〜30fpsであるのが一般的です。
オンライン会議では相手の表情や動作がわかれば十分なので、60fpsものなめらかさは必要ありません。
防犯カメラ
防犯カメラは30fpsまでに対応したものが多くなっています。
毎日24時間映像を録画するため、フレームレートが高いと動画ファイルの容量が膨大になりストレージを圧迫してしまいます。動画ファイルの容量を小さくするために3〜5fpsに設定する場合が多いです。
ストレージに余裕がある、もしくは一定期間経過後に古いファイルを削除するのであれば30fpsに設定しても大丈夫でしょう。
オンラインゲーム
ほとんどのオンラインゲームはフレームレートが60fpsで作られています。
オンライン非対応のゲームも60fpsのものが多く最新ゲームはほとんど60fpsで描写されている作品ですが、古いタイトルでも30fpsで構成されている作品は少ないです。
シーンによっては30fps以下になる場合もありますが、操作中は基本的に60fpsほどと考えてください。
フレームレートが高い動画を利用する際の注意点
フレームレートが高い動画を利用する場合、以下の3点に注意が必要です。
1.用途に応じてデバイスのスペックが求められる
2.ダウンロード視聴ではストレージの確認を
3.インターネット回線の品質も重要
注意点を詳しく解説します。
用途に応じてデバイスのスペックが求められる
高フレームレートの動画を利用する場合、目的によってはデバイスの性能が重要になります。
動画視聴だけなら高スペックは必要ない
動画の利用目的が視聴であれば、それほど高いスペックは求められません。
動画を見るだけなら、フレームレートが高くても低スペックデバイスで再生が可能ですが、インターネットで4K動画を視聴したい場合は、対応のデバイスが必要なので気をつけてください。
動画作成にはハイスペックデバイスは必要
パソコンやスマホ、タブレットで動画を作成する場合、フレームレートを高くするためにはデバイスの性能が求められます。
動画作成・編集をすると、デバイスへ大きな負荷がかかります。
特にフレームレートを60fpsに設定して作成する場合、より高いスペックが求められるので、フレームレートが高い動画を作成する場合は、事前に使用するデバイスのスペックは確認しておきましょう。
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ゲームはGPU性能が求められる
ゲームをプレイする場合、基本スペックに加えてGPUの性能も重要です。
GPUは画像を描写するパーツです。
内蔵GPUの性能が高ければ、フレームレートが高い映像をなめらかに再生できます。
最近のゲームは3Dグラフィックのためパソコンにかかる負荷が高く、GPU性能の高さは欠かせません。
ゲームをするのであれば、デバイスのGPU性能も確認しておきましょう。
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ダウンロード視聴ではストレージの確認を
サブスク制の動画配信サービスでダウンロード再生を利用する場合、ストレージの容量に余裕を持たせる必要があります。
動画ファイルは容量が大きく、フレームレートが高いとさらに膨大なストレージ容量を消費します。
フレームレートが高い動画をダウンロードするのであれば、ストレージ容量の空きに余裕がある状態にしておきましょう。
インターネット回線の品質も重要
フレームレートが高い動画の再生、オンラインゲームの利用では大容量の通信を行うため、インターネット回線の品質も求められます。
光回線であればオンラインゲームや動画視聴に適していますが、光回線はサービスによって品質が異なります。利用者が多い時間は混雑によって通信速度が低下しやすくなるため、光回線選びには注意が必要です。
オンラインゲームで使用する光回線は、回線混雑の影響を受けにくいIPv6 IPoEに対応したプロバイダー「@nifty光」をおすすめします。
@nifty光でも十分に動画やオンラインゲームの遅延を少なくできますが、最大限楽しむ環境を整えたい場合は「@nifty光 10ギガ」の利用もぜひご検討ください。
「@nifty光 10ギガ」は最大通信速度が10Gbpsの超高速サービスなので、フレームレートが60fpsや120fpsであってもスムーズに読み込むことができます。
@nifty光 10ギガは最大通信速度1ギガの@nifty光よりも月額料金は高くなりますが、申し込み時のポイント特典やスマホのセット割などでお得に利用することもできるので、対応エリアの人はぜひチェックしてみてください。
※2024年1月時点の情報です
※本文中に記載されている通信速度は理論値です。必ずしもこの速度が保証されているものではなく、お客様の通信環境や接続の時間帯などによっては、思うように速度が出ない場合や接続が不安定な場合があります。
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