
Wi-Fiの電波干渉とは?影響がある家電と対策を解説
2021/11/19ご家庭のインターネット環境を整える中で、見落とされがちなのが電波干渉です。身近な家電でも電波干渉が発生するため、環境次第でWi-Fi電波がとても弱くなってしまいます。
この記事ではWi-Fiの電波干渉とはどのような状態なのか、電波干渉が発生した場合の対処方法や電波干渉を起こさない対策まで解説します。デバイスやルーターを再起動してもWi-Fiの通信状態が悪い時には、電波干渉が起きている可能性が高いため、本記事でご紹介する対策を試してみてください。
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Wi-Fiの電波干渉とは
Wi-Fiの電波干渉とは、Wi-Fiの電波と家電が発する電波がお互いに干渉することで通信状態が不安定になる状態のことです。Wi-Fiルーターから電波を使用してインターネット回線に接続する中で、他の家電の電波に干渉されると、電波が混線して正常に通信することができなくなります。
電波干渉の主な原因としては、Wi-Fiルーターの近くにある家電が挙げられますが、集合住宅においては隣の家で使われているWi-Fiルーターの電波によって生じる場合もあります。
Wi-Fiルーターでは「2.4GHz」と「5GHz」という2つの周波数帯の電波を使用しています。多くの家電製品でも「2.4GHz」が採用されているため、同じ周波数帯の電波が同じ場所で飛び交うことで互いに干渉しあってしまうのです。
Wi-Fiの電波干渉が起きるとどうなる?
Wi-Fiの電波干渉が起きてしまうと以下の症状が生じます。
・インターネットへの接続が途切れる/不安定になる
家電製品の近くにWi-Fiルーターを置いている環境で、急に通信速度が遅くなったり、接続が途切れたりした場合、電波干渉が起きている可能性が高いです。上記の症状はその他の原因でも起きる可能性がありますが、「家電の近くにWi-Fiルーターを設置している」ケースにおいては電波干渉が原因と判断できるでしょう。
電波干渉以外の要因でWi-Fi速度が遅くなっていることが疑われる際には、以下の記事で考えられる原因と対処法をまとめているので参考にしてみてください。
家のWi-Fiが遅い原因と7つの改善方法
Wi-Fiの電波干渉の原因となる家電は?
Wi-Fiの電波干渉を起こす家電として主に以下の5つが挙げられます。
・電子レンジ
・IHクッキングヒーター
・コードレスの固定電話
・Bluetooth機器
これらの家電では、Wi-Fiルーターと同じ2.4Ghz帯の電波が使用されているため、Wi-Fiルーターの近くに置いていると電波干渉の原因となってしまいます。
例えば、電子レンジの近くにWi-Fiルーターを置いている場合、電子レンジを使うと接続が途切れたり、通信速度が低下したりするでしょう。Bluetooth機器も電波干渉を引き起こす家電で、無線マウスやキーボードなどパソコンの近くで使用するデバイスもあるので注意しましょう。
Wi-Fiの電波干渉が起きた時の対処法
Wi-Fiの電波干渉が起きた際の対処方法を解説していきます。主な対処法は以下の3つです。
・使用する周波数帯を切り替える
・Wi-Fiのチャンネル数を変更する
急に通信速度が低下したり、ネットの接続が不安定になったりした場合には試してみてください。
Wi-Fiルーターを家電から離す
家電製品によって電波干渉が発生している場合には、家電とWi-Fiルーターの距離を離してください。住宅環境によって離れられない場合には、一時的に家電の電源を切るなどして、電波が発生しないようにしてみてください。
上記で紹介した電波干渉を起きしやすい家電リストを参考に、Wi-Fiルーターの近くに該当する家電が置かれていないかをチェックしましょう。
使用する周波数帯を切り替える
電波干渉の原因の1つはWi-Fiルーターと家電で同じ2.4Ghz帯の電波を使用していることでした。そのため、Wi-FIルーター側が使用する周波数帯を「5GHz」に切り替えることで混線を防ぎ、通信を安定させることができます。接続するWi-FiのSSIDを変更して周波数帯を5GHzに切り替えてみましょう。
また、Wi-Fiルーターの機種によっては周波数帯の変更ができないこともあるため、機器本体に貼られたシールや公式サイトのスペック表を確認してください。電波干渉にお悩みの方は2.4GHzと5GHzの両方に対応したWi-Fiルーターに買い換えるのがおすすめです。
5GHzと2.4GHzの違い
Wi-Fiルーターで使用できる2.4GHzと5GHzの違いについて簡単に説明します。2.4GHzと5GHzの電波には、それぞれのメリット・デメリットがあります。
2.4GHzは壁や柱などがあっても電波が届きやすいという強みがあり、広範囲のデバイスに電波を届けやすく、1台のWi-Fiルーターで家中のデバイスに接続するときなどに役立ちます。しかし、家電製品でも使用される周波数帯でもあるため電波干渉が起きてしまいます。
一方、5GHzは電波干渉が起きにくく、通信速度に優れているという強みがあります。ただし、障害物に弱く、距離が離れると接続が不安定になりやすいというのが弱点です。
明確にどちらか一方が優れているというわけではないので、状況に応じて適した周波数帯を使い分けましょう。Wi-Fiルーターの周波数帯「2.4GHz」と「5GHz」については、以下の記事でさらに詳しく解説していきます。
Wi-Fiの周波数2.4GHzと5GHzとの違い
Wi-Fiのチャンネル数を変更する
集合住宅にお住まいで隣の家でWi-Fiルーターが使われている場合、5GHz帯を使っていても電波干渉が生じることがあります。5GHzで電波干渉が起きている場合には、Wi-Fiルーターのチャンネル数を変更するのがおすすめです。
切り替え方法は製品によって異なりますが、基本的な手順は同じなので@nifty光でレンタル提供されているWSR-1166DHPL2を例に設定手順を確認してください。
2.「無線LAN」を選択
3.「チャンネル」の項目でチャンネル数を変更する
4.「設定」を選択
使用するチャンネル数が異なっていれば、電波干渉が起きるのも防げるでしょう。おすすめの設定方法は、③でチャンネル数を自動にしておくことです。チャンネル数の設定を自動にしておけば、その状況に応じたチャンネル数になり電波干渉が起きる可能性が低くなります。
Wi-Fiで電波干渉を起こさない4つの対策
Wi-Fiルーターで電波干渉を起こさないための対策としては以下の4つが考えられます。
・新しいWi-Fi規格に対応したWi-Fiルーターを使用する
・干渉波自動回避機能のあるWi-Fiルーターを使う
・有線接続をする
事前に対策をしておけば電波干渉を防止することができるのでぜひ試してみてください。
Wi-Fiルーターの置き場所を見直す
電波干渉を起こす家電の近くにWi-Fiルーターを置かないようにしてください。各家庭でWi-Fiルーターを設置するのに都合の良い場所というのがあるとは思いますが、快適に利用するためには、電波を発する家電から離れた場所に設置するのが理想です。
Wi-Fiルーターはどこに置くのがいい?収納のデメリットと最適な設置場所を解説
新しいWi-Fi規格に対応したWi-Fiルーターを使用する
最新のWi-Fi規格の「IEEE802.11ac」や「IEEE802.11ax」に対応しているWi-Fiルーターであれば、5GHz帯の電波を使用することができるため、家電が使用する2.4GHzとの重なりを避けて電波干渉を防止することができます。使用しているWi-Fiルーターの規格をチェックして、未対応の場合は新しい製品を購入して対応してください。
通信速度に影響するWi-Fiルーター規格の確認方法|チェックすべき項目とは?
干渉波自動回避機能のあるWi-Fiルーターを使う
最新のWi-Fiルーターには、電波干渉を自動的に回避する機能を備えた製品があります。電子レンジなどの機器から発せられる干渉ノイズを自動的に検知することで回避し、最適な状況で無線通信を行ってくれます。電波干渉にお悩みの方は、干渉波自動回避機能を搭載した最新のWi-Fiルーターを購入してみてください。
有線接続をする
周波数が2.4GHzしかなくWi-Fiルーターの置き場を移動することができない場合、有線接続することで電波干渉を避けることができます。Wi-Fiを使わないため、そもそも電波を使わないことから電波干渉を避けることができますが、対応できるのは有線接続できるデバイスに限られます。また有線接続をした場合にもノイズが発生するケースもあるので注意が必要です。
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本記事では、Wi-Fiの電波干渉について解説しました。Wi-Fiの電波干渉とは、Wi-Fiの電波と家電の電波が干渉することで、ネットの通信不良が起きる現象です。テレビや電子レンジなどの家電、Bluetooth機器が近くにあると、電波干渉が発生しやすいので注意してください。
電波干渉を防ぐには、5GHzの周波数帯を利用するのがおすすめです。5GHzは家電には使われていない周波数帯なので、電波干渉する可能性は極めて低いと言えます。ただし、5GHzを使うには、対応の無線LANルーターが必要です。もし2.4GHzしか使用できない無線LANルーターを設置している場合、対応ルーターを用意しなければいけません。
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※2021年11月時点の情報です。
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