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リモートデスクトップとは|VDIとの違い

2021/03/17

リモートワーク・テレワークの普及により需要が高まっているのがリモートデスクトップ。リモートデスクトップでは、どこでも自宅や仕事先のPCを操作できます。

この記事ではVDIとの違いを交えながら、リモートデスクトップについて解説していきます。

リモートデスクトップとVDIの違いと特徴

一言で表現すると、リモートデスクトップとはパソコンのデスクトップを他のデバイスに共有できる機能です。リモートデスクトップを活用すると、外でもタブレットなどを使って自宅や仕事先のPCを操作できます。

この形式を見ると、リモートデスクトップはVDIとよく似た機能に思えます。しかし、リモートデスクトップとVDIとでは、デスクトップの利用形式が異なります。

リモートデスクトップとVDIの違いを解説します。

リモートデスクトップの特徴

リモートデスクトップでは、母体となるPCがなければいけません。リモートデスクトップでは、他の端末から母体のPCを操作するツールだからです。リモートデスクトップを活用すると、他のPCやタブレットから母体のPCを遠隔で操作できるようになります。

デスクトップの共有も可能で、複数の人で一つのPCを利用できるメリットもあります。ただし、リモートデスクトップでは一つのデスクトップを共有するので、利用者ごとの環境構築はできません。

VDIの特徴

VDIの特徴でリモートデスクトップと異なる点は、母体となるPCが必要ではないことです。VDIではデスクトップを仮想化して、サーバー上で管理します。そのため、母体のマシンとなるPCは必要なく、いつどの端末からでも同じ作業環境で業務が行えます。

さらにVDIでは利用者ごとの作業環境を構築できる強みもあります。ただし、OSライセンスを複数用意する必要があるなど、リソース消費が大きいためコストが高くなるのが特徴です。

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リモートデスクトップとVDIを選ぶ基準

リモートデスクトップとVDIのどちらかを選ぶときは、主に以下の2つが基準になります。

・デスクトップを共有する人数
・導入費用


リモートデスクトップとVDIを選ぶポイントを解説します。

デスクトップを共有する人数

デスクトップを共有する人数は、リモートデスクトップとVDIのどちらかを選ぶ上で重要なポイントとなります。

デスクトップを共有する人数が10人以下と少ないのであれば、リモートデスクトップが適しています。作業人数が少ない場合、利用者ごとの作業環境を構築する必要性が低いからです。個人で自宅や仕事先のPCを外からでも操作したいのであれば、なおさらリモートデスクトップが適しています。

一方で、デスクトップを共有する人数が10人以上と多く、利用者ごとに適した作業環境が必要であればVDIを検討してみてください。作業人数が10人を超えると、1つのデスクトップでは作業の収集がつかなくなり、混乱が生じる恐れがあります。VDIでは利用者ごとにデスクトップの提供ができるので、規模の大きい職場におすすめです。

導入費用

利用人数に加えて導入費用もリモートデスクトップとVDIのどちからを選ぶポイントです。

リモートデスクトップは最安だと無料で導入できるうえに、有料でも負担コストを安価に抑えやすく、手軽に利用することができます。
VDIは利用者ごとに作業環境を構築できるメリットがありますが、その代わり費用が高額となりやすく、初期費用だけでも数十万円かかる上に運営コストがかさみます。

利用人数だけでなく、費用面も考慮して導入を検討しましょう。

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リモートデスクトップのサービス

ここからはリモートデスクトップを提供しているサービスをご紹介していきます。リモートデスクトップのサービスは主に以下の4つがあります。

・Windowsリモートデスクトップ
・Chromeリモートデスクトップ
・TeamViewer
・splashtop Business


上記4つのサービスをそれぞれ見ていきましょう。

Windowsリモートデスクトップ

WindowsリモートデスクトップはWindows10に標準搭載されています。ただし、利用できるのはWindows10 Proに限られているので注意してください。Windows10 Homeでは利用できません。Windowsリモートデスクトップは導入が簡単で、手軽に利用できるところがメリットです。

Chromeリモートデスクトップ

Chromeリモートデスクトップは、Googleが提供している無料サービスです。ChromeリモートデスクトップはWindowsリモートデスクトップ同様に手軽に導入できます。またWindows10 Homeでも導入できるところも利点です。

TeamViewer

TeamViewerは個人と法人の両方に向けて展開されている有料リモートデスクトップサービスです。TeamViewerはシェア率が高いリモートデスクトップで、全世界で25億台を超えるデバイスでインストールされています。暗号化技術として最高レベルのものを採用する有料ソフトで、セキュリティ面では高水準のリモートデスクトップサービスとなっています。

Splashtop Business

Splashtop Businessも有料のリモートデスクトップサービスです。TeamViewerと同様にセキュリティの安全性が高く、SSL/AESを用いて情報漏洩のリスクを低くしています。

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【まとめ】リモートデスクトップの利用には回線品質が求められる

この記事では、リモートデスクトップについて解説しました。リモートデスクトップはパソコンのデスクトップを他のデバイスに共有できる機能です。リモートデスクトップを活用すると、自宅や職場のPCをどこでも操作できるようになります。

デスクトップをリモートで利用できるという点で共通するVDIとはリモートの方式が異なります。VDIは実在するマシンを使わずサーバー上で仮想化されたデスクトップにアクセスする方式ですが、一方で、リモートデスクトップは存在しているPCを遠隔で操作するという違いがあります。自宅や職場で利用しているPCを外からでも利用したいのであれば、リモートデスクトップが適していると言えるでしょう。

ただし、どのリモートデスクトップサービスを利用しても、動作速度は回線の通信速度に依存するため、リモートデスクトップを快適に利用するには、下りと上りどちらの速度も速く、常に高速通信ができる回線の利用が望ましいです。

おすすめは光回線である@nifty光です。@nifty光では時間帯による回線混雑の影響を受けにくい次世代通信方式「IPv6接続」に対応しているため、快適にリモートデスクトップを利用することができます。

さまざまな特典も用意されているので、この機会により快適な光回線への乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

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