
Wi-Fi(無線LAN)とインターネット(光回線)との違いとは?
2020/06/17インターネットを利用する際は何かしらの回線が必要です。自宅などでは光回線、外出先ではWi-Fiを使って接続している人も多いでしょう。そのためでしょうか。Wi-Fiのことをインターネット回線だと思っている人も多いようです。
当たり前のように使っている言葉ですが、実は“Wi-Fi=インターネット”ではありません。そこでWi-Fiがどのようなものなのか、光回線との違いを交えつつ解説します。
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Wi-Fiとは何? インターネット(光回線)との違いとは?
Wi-Fiとは、世界中で最も普及している無線で通信する方式で、スマホなどのネット対応機器をワイヤレス(無線)でLANに接続します。無線LANの認定規格の一つですが、最近では無線LANそのものを示す用語としても使用。“Wi-Fi=無線LAN”とイメージしても、普段の会話では特に問題はありません。
また最近ではモバイル用のルーターや、街中のWi-Fiスポットなどの呼び名として「Wi-Fi」が使われるケースも。こうしたことから、Wi-Fi自体をインターネット回線と捉える人が増えているのでは、と考えられます。
Wi-Fiの役割は、プロバイダーなどのインターネット接続事業者から送信されてきたネット通信を、スマホなどがインターネット回線として無線で受信できるような電波に変換すること。
ノートPCやスマホなどをWi-Fi経由でインターネット接続している人もいると思いますが、このときに“経由”という言葉を使うように、Wi-Fi単独ではインターネットを利用できません。Wi-Fiでネットを使うには、あくまでもインターネット通信の“元となる回線”が必要なのです。
この元となる回線を「ブロードバンド」と呼び、その一つが光ファイバーを使った光回線。プロバイダー(インターネット回線業者)→住宅の光回線設備→部屋内のONU→ルーター→パソコンなどの端末といった順につなげることで、インターネットを利用できます。使用するルーターが無線LAN対応のモデルであれば、「Wi-Fiを使ってインターネットを使っている」ことになります。
両者の違いをまとめておくと、
・光回線:インターネット接続に必要な光ファイバーを使った回線のこと
・Wi-Fi:インターネット回線を無線機器経由で端末に飛ばす電波のこと
となります。
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Wi-Fiのメリットは?
Wi-Fiの最大のメリットは、ケーブルを使わずにインターネットに接続できること。
最近では、パソコンやスマホ、タブレットといった、インターネットにつないで当たり前の機器だけでなく、ゲームや家電にまでネット接続の波が拡大しています。
固定回線では、一般的なLANケーブルを使って有線でルーターと機器をつなぐ方法(※有線LAN)だと、つないだ機器の台数分、ケーブルやコード類が散乱してしまいがちです。
その点、ワイヤレスで接続できるケーブルレスのWi-Fiなら、自宅の中どこにいても場所問わずインターネットに接続できます。
Wi-Fi接続によりできること
では、Wi-Fiを使ってインターネットに接続すると、どのようなことができるのでしょうか。
スマホ通信量の節約
スマホの通信プランの多くは、規定されたデータ通信容量の制限を超えると通信速度に制限がかけられてしまうので、自宅内ではWi-Fi経由でインターネットに接続しておけば、データ通信量の節約につながるだけでなく、高速な光回線でスムーズに動画視聴などが楽しめます。
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複数の機器を接続しやすい
有線LANでは接続したい台数に応じたLANケーブルの差し込み口がルーターに必要ですが、Wi-Fiなら、ケーブルも端子も不要で数多くの機器を接続できます。
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共有が簡単に
Wi-Fiを通じて対応機器を接続することで、さまざまなデータの共有などが今まで以上に楽になります。
例えば、デジカメで撮影した画像をスマホやパソコンに転送、スマホに保存した画像をプリンターで印刷といったことから、リビングにあるWi-Fi対応のレコーダー搭載のテレビで録画した番組を、寝室からスマホで視聴するといった使い方も可能です。
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一方、差せばすぐ使える有線LANに比べ、Wi-Fiは機器の接続設定が必要だったり、ルーターまでの距離や設置場所の環境などの影響を受けやすかったり……などのデメリットもあります。
とはいえ、近年ではこれらの問題点は解消傾向にありますので、Wi-Fiの便利さの方が目を引きますね。
光回線などの固定回線をWi-Fiに変えることのできるルーターが主流
Wi-Fiを利用するには、大きく分けて
・自宅などに引いた光回線をWi-Fiルーターを経由させて接続する
・モバイルWi-Fiルーターを経由させて接続する
という2通りの方法があります。
「Wi-Fi」と聞くと外出先で使えるモバイル用途のルーターをイメージしがちですが、自宅内で利用する場合、光回線からWi-Fiを飛ばせば、高速かつ大容量で安定したネット通信を行えます。
光回線でWi-Fiを利用するには、インターネット回線をWi-Fi電波に変換してくれる「Wi-Fiルーター」が必要。といっても難しいことはなく、プロバイダー契約時などにレンタルまたは購入するルーターが“Wi-Fi対応”と明記されていれば、光回線をWi-Fi経由で利用することができます。
Wi-Fiルーターを選ぶ際、「11ac」や「Wi-Fi6」といった最大通信速度が異なることなどを示した規格をはじめ、電波の強さを左右するアンテナ数、接続可能な台数など、チェックすべきスペックがいくつかあります。
通信速度に影響するWi-Fiルーター規格の確認方法|チェックすべき項目とは?
説明文などを読めば内容は理解できると思いますが、その手の話に苦手意識がある人は、光回線を提供しているプロバイダーからのレンタルを検討してみては。「@nifty光」なら、設定が簡単&より快適なネット環境を実現する次世代通信技術「IPv6」に対応したWi-Fiルーターをレンタルすることが可能。
さらに通常はかかるレンタル料も、契約から最大25カ月間は無料というサービスが実施されています。自宅内のWi-Fi環境整備に合わせて、乗り換えるのもいいかもしれませんね。Wi-Fiを利用することで便利になることはたくさん。通信速度の向上&安定化も進んでいますので、これを機に導入してみませんか?
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※2020年6月時点の情報です。